その子の個性にあった「叱り方」を見つけよう

その子の個性にあった「叱り方」を見つけよう

●あなたの子は次の4つのうち何タイプ?

テスト1の合計点を横軸に、テスト2の合計点を縦軸におき、ぶつかった点に印をつけてみよう。A~Dのどこに位置するかで子どもの個性が見えてくる。

■Aの「がんばりやさん」タイプ
行動的でガッツがあるタイプ。頭ごなしに怒鳴ると素敵な個性をつぶしてしまうので、「あなたならできる!」といったポジティブな勇気づけが効果的。

■Bの「おだやかさん」タイプ
不安が強い子なので厳しい言い方は逆効果。恐怖で行動を制限してしまいます。多くを要求せず、優しく諭すことを繰り返しながら自信を育てていこう。

■Cの「マイペース」タイプ
のんびり&だらだらで怒られがち。「叱る」よりも「支える」を重視して、守らせたいルールは1つか2つに厳選。小さな「できる」をたくさん増やしていくことが成長につながるはず。

■Dの「やんちゃ」タイプ
とにかくパワフル。してはいけないことはその場で止めて、きっぱり叱るのが基本。自己コントロール力を伸ばせるように、親が根気よくサポートしてあげよう。

ただし、子どもがどのタイプに当てはまるかは、そのときどきの成長や周囲の環境によって変化する。さらに詳しい解説を知りたい人は、ぜひ『その叱り方、問題です!』(主婦の友社)を参照してほしい。個性にはいいも悪いもない。育てにくい、育てやすいといった親の都合で安易にジャッジせず、わが子の個性を伸ばす方法を親自身が見つけていこう。
(阿部花恵+ノオト)

お話をお聞きした人

菅原ますみ

お茶の水女子大学基幹研究院 人間科学系教授。専門は発達心理学。子どものパーソナリティーや精神病理の発達を専門とし、0~30歳までの発達を王日本では数少ない長期に渡る縦断研究を行う。