●お金を投資することで貯蓄に役立てよう
そうして「貯める準備」が整ったら、次に検討したいのが投資・運用。難しく考えずに、まずは挑戦してみることが大事だといいます。
「多くの人は収入を増やしたいと考えたとき、“自分が働くこと”を第一に考えてしまいます。でも、“お金に働いてもらう”、つまり投資を選択肢に入れてもいいはずです。もちろんリスクは伴いますが、お金に対するシビアな感覚を身に着けるにはもってこいの手段。まずは、初心者向けの株の本を読むなど、ひと通り勉強してみましょう」
そうやってある程度の知識を身に着けたら、実践で鍛えることも重要とか。
「ある程度理解したら、まずは証券会社などで開設できる“NISA口座”を利用してみるといいでしょう。NISA口座とは、「株式投資や投資信託などで出た利益や配当金を年間投資額120万円までは非課税となる制度です」少額からでもできるので、投資額に関係なく、すぐに始めることが大事です。投資をやると相場の動きが気になるようになり、次第に経済のこと、さらには世の中の動きに目を向けるようになります。お金のことだけでなく、見分を広めるという意味でも有意義なことだと思います」

「なにはともあれ、まずはキッカケを持ちましょう」と丸山さん。年金も目減りすると言われているこのご時世。40代からの生活と気持ちを支えてくれる資金、“1000万円”を貯めると決めたら、使える仕組みはどんどん活用していくことが大事なのかもしれません。
(取材・文=末吉陽子/やじろべえ)
