●子どもの心のシグナルは、すべて顔に出る!
金子さんからにじみ出るのは、子育てを欲張らない“潔さ”だ。
「私は子どもに理想を描いてないんですよ。“こうなってほしい”ということよりも、“この子には何が向いてるのかな?”“この子は今、何がやりたいのかな?”というところにしか気がいかない。ちょっと偉そうですけど、自分の子どもに限らず、“その子の心”を見ている感じかな。カイトが水泳と出会った時もそうでしたが、子どもの心に寄り添うことが、子どもの能力を伸ばす一番の近道のような気がします。本人のやる気を見つけるのがベスト! 子どもの心を守ることこそが、愛情だと思います」
金子さんいわく、「心のシグナルはすべて顔に出る」とのこと。何にも代えがたい子どもたちの“いい顔”を引き出し、大切にしてあげること…。母親としてそこさえ見失わなければ、金子さんのように、毎日明るい子育てができるようになるのかもしれない。
(写真/石野明子 取材・文/蓮池由美子)
