弁護士費用は? 守秘義務は? 悪質商法の相談で気になるあれこれ

弁護士費用は? 守秘義務は? 悪質商法の相談で気になるあれこれ

●弁護士に依頼する前に解決を! まずは相談することが重要

弁護士や司法書士に依頼する費用は決して安い金額とはいえない。やはり一番はそうなる前に問題を解決するか、断りにくい勧誘があっても強い意志をもって突っぱねる気持ちが必要だろう。

「悪質商法被害の相談でよく聞くのは『よくわからないけどサインしてしまった』というお話。やはり大前提としてよくわからないままサインするのは危険です」

ちなみに、消費者庁が実施した「平成26年版消費者白書」の調査結果によると、過去1年間に購入した商品や利用したサービスについて何らかの被害・トラブルを受けた経験がある人が「相談しなかった」と答えた割合は53.6%と半数以上(男女)。その理由として多かったのは「相談しても仕方がないと思った」(55.8%)だという。

「契約書や約款を見ても複雑でわかりにくいことが多いですよね。ですから、もし困ったら専門家に相談しましょう。 “相談する習慣”をつけることが自衛の第一歩だと思います」

「相談しても仕方がない」と自分自身で決めず、まずは専門家に相談しよう。
(高山惠+ノオト)

お話をお聞きした人

日本司法支援センター

通称「法テラス」。法的トラブルを抱えて困った際、問題解決への道案内をする情報提供業務や、経済的に余裕のない方を対象に無料法律相談や弁護士費用等の立替えを行う民事法律扶助業務などを行っている。法テラス・サポートダイヤル0570-078374(おなやみなし)平日9時~21時 土曜日9時~17時。