たくさんある予防接種、今は同時接種が当たり前?

たくさんある予防接種、今は同時接種が当たり前?

●任意接種も定期接種と同じくらい重要!

ところで、ロタウイルスやおたふくかぜなど、「任意」のものは、受けるべきかどうか迷うところも。

「任意のワクチンは費用がかかってしまいますが、定期接種のものより軽い病気というわけではありません。感染したときの大変さや、後遺症のリスクなどを考え、任意接種も定期接種と区別せずに接種するようにしてください」

出産お祝い金を子どものワクチンに利用するなど、予定を立てておくとよいという。

「種類も、回数も多くて、大変!」と思う予防接種。でも、これは、深刻な後遺症が残ったり、命が脅かされたりする多くの病気を、ワクチンで防げるということ。赤ちゃんの健康のために、上手に計画を立てて進めよう。
(取材・文:田幸和歌子 編集:ノオト)

お話をお聞きした人

プロフィール画像

菅谷明則先生

NPO法人「VPDを知って、子どもを守ろうの会」理事長

慶應義塾大学医学部卒業。2005年「すがやこどもクリニック」を開院。日本小児科学会専門医、医学博士。2017年7月よりNPO法人VPDを知って、子どもを守ろうの会理事長。