後回しになりがちな婦人科検診 産後いつから受けたらいい?

後回しになりがちな婦人科検診 産後いつから受けたらいい?

子育て中のママは毎日が慌ただしく、ちょっとの風邪や熱でダウンしている暇もない…。でも、そんなママたちにこそ気を付けてほしいのが婦人科系の病気。というのも、子宮頸がんや子宮筋腫など、30~40代女性の発生率が高く、中には進行すると取り返しのつかないような病気があるからなんです。 そこで今回は、30~40代ママこそ気を付けたい婦人科系の病気について、「芍薬レディースクリニック恵比寿」の疋田裕美先生にお話しを聞きました。

他のがんと違い、30~40代の罹患率が高い“子宮頸がん”

他のがんと違い、30~40代女性の罹患率が高いのが子宮頸がんの特徴です。国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」を見ると、胃がんや肺がんの罹患者数は年代が上がるにつれて増えていくのに対し、子宮頸がんは40代での罹患がピークで全罹患者数の25%を占めており、次いで30代、50代での罹患率が高くなっています。

まさに子宮頸がんは、子育て世代のママたちこそ気を付けなければいけない病気だと言えますよね。

子どもが1歳を過ぎたら、婦人科検診の受けどき

子宮頸がんを早期発見するためには子宮頸がん検診か婦人科検診を定期的に受けなければなりません。日々家事育児、仕事にと奔走するママたちにとっては、検診を受けに行くことがひとつのハードル。どのくらいの間隔で受診すれば良いのでしょうか。

「理想的には1年に1回。でもママたちは“子どもファースト”で忙しいのも分かるので、最低でも2年スパンで受けてほしいかな」と疋田先生。

子宮頸がん検診は妊娠中に補助があるので、ママなら誰でも一度は受けたことがあるはず。産後は1年くらい経ったら、また受け始めたほうがいいそうです。

ちなみに検診のタイミングですが、生理直後がベターだとか。排卵による出血があったりすると、病気由来の出血と区別がつきにくいそうです。また、腫れや炎症が出たりするので、セックスも受診前の5日間は控えた方がいいとのこと。

婦人科検診

お話をお聞きした人

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疋田裕美先生

芍薬レディースクリニック

芍薬レディースクリニック恵比寿院長。日本産婦人科学会専門医。九州大学卒業後、勤務医として分娩管理や手術の経験を積んだのち、2017年4月にクリニック開業。西洋医学をベースに漢方も取り入れた治療で、幅広い年代の女性の健康を支えている。