細胞診と一緒に経膣エコーも受けましょう
婦人科検診の場合、子宮頸がんの細胞診だけでなく、内診や経膣エコーの検査も一緒に受けることが大切とのこと。
「子宮筋腫や卵巣嚢腫は、内診やエコーで見つけることができます。そのため、子宮頸がん検診と一緒に内診とエコーの検査も一緒に受けましょう」(疋田先生)
子宮筋腫や卵巣嚢腫は、それぞれ子宮・卵巣の内部や周辺に腫瘍が生じるもので、子宮筋腫に関しては小さいものも合わせれば、実に成人女性の3~4割が保持しているとも言われているそう。
どちらも良性の腫瘍なので、がんのように他の部位に転移したり、命を脅かすようなことは滅多にありませんが、大きくなると痛みや出血の症状が出たり、不妊の原因になることも。
「子宮筋腫や卵巣嚢腫は、一度見つかってもホルモンの変化によって、縮小することもあります。ただし、腫瘍が小さくなっていたとしても、また大きくなっていることもあるので、定期的に経過を観察することが大事です」(同)
子宮頸がんは、出血や痛みといった自覚症状が出にくい!
なお、子宮頸がんの場合、初期には不正出血や痛みといった自覚症状がないことが多く、検診を受けていないと、進行してから始めて気付くというケースもあるのだそう。
「早い段階で発見できれば、子宮頸部のみの手術で済むことも多く、子宮の大部分は温存されます。そのため、身体や生活への影響も最小限に留めることができるのです。子育て中のママたちだからこそ、ちゃんと検診を受けて、早期発見できるようにしてほしいですね」(同)
