【30代から特に注意しよう】生理前後の不調・トラブルは病気の前兆?

【30代から特に注意しよう】生理前後の不調・トラブルは病気の前兆?

子育てでバタバタしているうちに気付いたら40歳も間近。そろそろママ自身の身体のメンテナンスにも気を遣いたいところですよね。特に不正出血や生理前後の不調といった婦人科系のトラブルは30代後半から徐々に増えてくるようです。 そこで今回は「芍薬レディースクリニック恵比寿」の疋田裕美先生に、30代後半から気を付けたい婦人科系のトラブルや病気について、詳しくお話しをうかがいました。

●生理前後の症状やトラブルは、ストレスに原因がある!?

30代後半になると、生理前後の症状やトラブル(頭痛や腰痛、腹痛、身体のむくみや、情緒不安定など)、いわゆるPMS(月経前症候群)に代表される不調が増えるという話を聞きます。これはやはり歳のせいなのでしょうか。

「歳のせいと言うよりは、環境のせいと言うほうが大きいと思います。PMSはストレスにより症状が強くなると言われますが、30代後半のママは、子育てに、仕事にと多忙でいることが多い。そして、気付かないうちにストレスや疲れを溜めたままにしている方も多いのではないでしょうか」(疋田先生、以下同)

●ストレスや疲れが生理不順を招くことも

同様に、ストレスや自律神経の乱れが生理不順という形で現れることもあると疋田先生は言います。

「排卵を促すホルモンを司る脳下垂体という部位は、自律神経やストレスを感知する視床下部という部位と大脳内で近接しています。ストレスがあったり、疲れで自律神経が乱れると、近くにある脳下垂体から出るホルモンのバランスも崩れ、その結果、生理のサイクルが乱れたり、生理がダラダラと続くなどの生理不順を起こすようになるんです」

【30代から特に注意しよう】生理前後の不調・トラブルは病気の前兆?

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疋田裕美先生

芍薬レディースクリニック

芍薬レディースクリニック恵比寿院長。日本産婦人科学会専門医。九州大学卒業後、勤務医として分娩管理や手術の経験を積んだのち、2017年4月にクリニック開業。西洋医学をベースに漢方も取り入れた治療で、幅広い年代の女性の健康を支えている。