閉経前後に多いという“子宮体がん”何歳から検診は必要?

閉経前後に多いという“子宮体がん”何歳から検診は必要?

●子宮体がんも、何より早期発見が大事!

子宮頸がん検診は20代から受けることを推奨されていますが、では子宮体がんはいったい何歳から検診を受ければいいのでしょうか?

「30〜40代の場合、不正出血があり子宮体がんの疑いが出た場合に、検診を勧めることがあります。子宮頸がん検診と同様の『細胞診』という方法で、子宮内部に器具を挿入し、細胞を採取して染色し、顕微鏡で観察、判定を行います」

子宮頸がん検診よりも痛みを伴うという噂があります。それは、検査が細い器具を子宮体部まで挿入するため、ときに違和感や多少の痛みを感じることがあるとのこと。それも、人によって感じ方はさまざまで、ほとんど痛みは無かったという方もいるそうです。

なお、子宮体がんが見つかった場合、がんが子宮筋層(子宮の壁)まで広がっていない段階であれば、全面掻爬術(子宮内膜を器具で掻き出す手術)やホルモン治療で経過を観察し、子宮全摘出をせずに済む場合もあると言います。子宮頸がんと同じく、早期発見が重要なのですね。

ママはどうしても子ども中心の生活で、自分の身体は後回しになりがちです。でも愛する我が子や家族にとってはママの元気が一番大事! 少しでも気になる症状があれば「様子見」するのもほどほどに、できるだけ早めに婦人科を受診するようにしてくださいね。
(取材・文:八巻奈緒 編集:ディライトフル)

お話をお聞きした人

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疋田裕美先生

芍薬レディースクリニック

芍薬レディースクリニック恵比寿院長。日本産婦人科学会専門医。九州大学卒業後、勤務医として分娩管理や手術の経験を積んだのち、2017年4月にクリニック開業。西洋医学をベースに漢方も取り入れた治療で、幅広い年代の女性の健康を支えている。