戻り率をあげるポイント
保険といっても、学資保険で重視したいのはやはり「払った保険料に対してどのくらい戻ってくるか」という戻り率。会社によって異なりますが、同じ会社の商品でも戻り率をあげるためのポイントがいくつかあります。
<ポイント1:払済年齢を早くする>
保険料を払い済む年齢を早くする、要するに払込期間を短くすれば、戻り率はあがります。最近は10歳払済や11歳払済など短く支払い終えるプランを選べる会社も多いため、戻り率アップのために検討するのも良いでしょう。しかし、1回の保険料が上がることと、保険機能(死亡以後の保険料支払いが不要になる)がすぐ消滅するという2点のデメリットがあります。
<ポイント2:年払いにする>
保険料の払込方法を毎月ではなく、年1回払う年払いにすれば戻り率がアップします。年に1回きちんと資金を準備できる方向きです。
<ポイント3:もらい終わるまでの期間を長くする>
18歳単発でもらうものよりも、18歳から22歳まで断続的にもらうものや、18歳と22歳でもらうものの方が戻り率は高くなります。ただし、22歳で受け取ったお金は教育費としてというよりは、親自身の老後資金など別の目的に使う可能性もありますね。
小学生になってから入る場合のデメリット
小学生になってから入る場合のデメリットも、ここでもう一度まとめておきます。
・入れる会社や加入方法の選択肢が少ない
・小さい頃よりも戻り率が悪くなる
・1回の保険料が高くなる
冒頭で書いたように、昨今の学資保険はもともと戻り率が下がってきていますので、小学生になってからの加入では大きくお金が増えることはあまり期待できないと言えます。ですが、簡単に着実に教育費を準備できるという意味では、学資保険は最強です。学資保険と合わせて、次回ご紹介する教育費を貯めるためのその他の手段も知ったうえで、検討されることをおすすめします。
(文:鈴木さや子 編集:ディライトフル)
※この情報は2017年12月時点のものです
