小学校英語強化導入直前! 安くて効果的な英語教育は?

小学校英語強化導入直前! 安くて効果的な英語教育は?

●英語教育を取り入れた幼稚園や学童…英語が身につかないケースは多い

最近増えているのが、英語教育を取り入れた幼稚園や、学童に通わせているケース。別途スクールなどに行かず英語教育を学べるなら、親の負担もかなり少なくなる。

「そういった子が僕の英語塾にもよく来ますが、正直最初はまったく英語が話せないケースがほとんど。こちらの言っていることを少しはわかっていても、文章が出てこないのです」

それはどうして?

「大人数でゲームをするだけで、"授業"とはいえないからです。一言、二言英語を話すぐらいで、特に到達点を決めていないことも。しっかりと自分で文章を考え、会話をしないと、まともな英語は身につきません」

●最近注目を集める「スカイプ英会話」も効果アリ

さらに齋藤さんは最近注目を集める英語の学習法として「スカイプ英会話」の効果についても語ってくれた。

「オンライン上でスカイプを活用した海外の人とのレッスンで、毎日1回25分ほど生の会話が展開されます。毎月1万円もかかりませんし、お子さんの生活の中に習慣として取り入れることができれば、効果が期待できると思います」

しかしスカイプとはいえ、いきなり海外の人とマンツーマンで会話するのは、かなりハードルが高そうにみえる。

「最初はまったくわからなくてもいいんです。そもそも英語と日本語では周波数がかなり違うので、日本語にない新しい音は聞き取れなくて当然です。ただ聞き取れなくても新しい英語の音を集積していきますので、一定時間が経過するとなんとなく理解できるようになりますよ。半年から1年は効果のことは考えずに、海外の人と話す時間をとにかく持つ。これは英語を習得するのに効果的です」

語学の習得に近道はないよう。本気で子どもの英語力向上に取り組みたいなら、語りかけなど親も本気で取り組む必要があるだろう。
(取材・文:高山惠 編集:ノオト)

お話をお聞きした人

齋藤孝夫

英語塾「エベレスト」

英語塾「エベレスト」代表。米国テキサス州立大学アーリントン校卒業。マーケティングコンサル、外資メーカーのブランド担当、外資英語ソフトのマーケティング担当を経て、2015年東京・茗荷谷にコーチング型英語塾「エベレスト」を設立。社会で求められる英語力と、実際の教育現場とのギャップを埋めるために、インプット&アウトプット連動の実践型の英語教育を提唱している。