お昼には温かいものが食べたくなる
では、持っていく食べ物について、冬ならではの工夫点はあるのでしょうか?
「体を動かさないお昼休憩では体温が下がるので、温かいお湯を保温性の高い水筒に入れて持っていってインスタントスープやラーメンを食べると、体が温まって下山時も頑張れます。アウトドア用のシングルバーナーを持っているなら、それを持っていってお湯を沸かしてもいいでしょう」
または、山頂の茶屋が営業している山を選ぶのもおすすめだそう。そこで、うどんなど温かいお昼を食べるのもいいかもしれません。また、飲み物は、温かいものと常温のもの両方を持っていくといいそうです。

休憩はこまめに取る、スケジュールは余裕を持って
子どもと一緒に山歩きをする時には、目安としてガイドブックや地図などに載っているコースタイムの2倍はかかると見ておいたほうがいいと東さん。
「冬は特に、早く日が暮れるので、余裕を持って早めに出発し、午後3時くらいには帰りの駅に到着できるよう予定を組みましょう。短いコースでも、子連れだと何が起こるかわからないので、午後から出発するのは避けてください。また、休憩は長く取ると集中力が切れ、体が冷えるので、5分くらいでちょっとおやつを食べたらまたすぐ出発し、子どもの様子を見ながら、15分〜30分に1回くらいのペースで休んでください」
もしロープウェイがある山なら、行きは歩いて登り、帰りはロープウェイで下りてくるという方法もあります。子供と歩くときは、登りの方が見守りやすいので、帰りにロープウェイを利用するプランがおすすめだそうです。ロープウェイがあれば、山歩き初心者でも安心ですよね。
落ち葉の上をカサカサ歩いたり、野鳥が見つけやすいのも、冬ならではの自然の楽しさ。近くの山で、冬の身近な自然を満喫してみませんか。
(取材・文:相馬由子/ディライトフル)
