公立小学校ならでは!近所の友だちと学校に通うことのメリット

公立小学校ならでは!近所の友だちと学校に通うことのメリット

公立小学校のメリット3●親同士が顔見知りになりやすく、つながりをつくりやすいこと

3つ目のメリットは、「親同士が顔見知りになりやすく、つながりをつくりやすいこと」と、中曽根さん。これはどういうことでしょう?

「子どもが小学生になると、少しずつ子どもの行動半径も広がり、親の目が届きにくくなります。子どもの友だちとその親も一致しにくくなるなか、一緒に登下校する友達はとりあえず、家の場所もわかりますし、親同士もコミュニケーションを取りやすいので、つながりがつくりやすいのではないでしょうか。子育ては自分だけではできないので、地域に知り合いがいて、学校や地域の情報を得たり、困った時に“お互い様”で助け合ったりすることができたら心強いでしょう」

実際、2011年の東日本大震災のときには、帰宅できなくなってしまったママが、近所の友だちの家で子どもを預かってもらい助かったという話もあるとのこと。近所のつながりがなければママも子どもも途方に暮れていたかもしれません。

私立の場合、電車で通ったり、仲良しだった友だちと離れ離れになったりというのは、よくあること。公立小学校ならではのメリットもたくさんあるんですね。
(文・明日陽樹/考務店)

お話を聞いた人

プロフィール画像

中曽根陽子

教育ジャーナリスト、マザークエスト代表

紙媒体からWEB連載まで幅広く執筆。子育て中の女性に寄り添う視点に定評があり、メディアでコメントを求められることも多い。また、母親のための探究型学び場「マザークエスト」を立ち上げて活動中。近著に『一歩先いく中学受験 成功したいなら「失敗力」を育てなさい』(晶文社)がある。