掃除のプロが伝授!キッチンの油汚れや水回りの汚れをラクに取る方法

掃除のプロが伝授!キッチンの油汚れや水回りの汚れをラクに取る方法

ガス台の落ちにくい油汚れや焦げ付き、シンクなどの水汚れ。キッチン周辺には性質の違う汚れが混在していて、掃除に時間がかかりがち。こうした汚れを簡単にキレイにするにはどうしたらいいの?

ガス台の汚れをゴシゴシ磨くのはNG!

「ガス台の油汚れや焦げ付きは落ちにくくゴシゴシと磨きがちですが、そうすると傷が付き、汚れやすくなってしまいます。クレンザーと研磨剤が入った固いスポンジを併用するのはNGです」

そう話すのは、ハウスクリーニングのプロである「おそうじ本舗」の尾崎真さん。ガス台に付いた油汚れや焦げ付きは固くなり、なかなか取れないもの。焦げ付いた汚れをこすらずに落とすにはどうしたらいい?

「五徳や受け皿、魚焼きグリルなどの焦げ付きや油汚れを落とすには、大きめのジッパー付きフリーザーバックに入れ、中に50度くらいのお湯と油汚れ用の洗剤を入れて20分ほどつけて置くといいでしょう。熱と洗剤の力で汚れが浮いてくるため、こすらなくても落とすことができます」(尾崎さん 以下同)

ちなみに、ガス台の掃除の頻度を減らす方法ってある?

「ガス台の掃除の頻度を減らすのは難しいですね。ただ汚れを落としやすい状態にする方法はあります。ガス台や五徳の油汚れは熱が加わり、時間が経つことで固くなり、こびりついて落ちにくくなってしまいます。また、残った油汚れはその後、火を使う際に焼けて焦げ付く原因にもなるため、油がはねたりこぼれたりしたら、その時に拭くといいでしょう。キッチンペーパーやおそうじクロスなどを手の届く範囲に置いて、こまめに毎日することが掃除を楽にするコツです」

ちなみに、IHの天板がガラスのものは汚れにくくて掃除が楽なのだとか。ただし薄い色の天板は長年使っているとどうしても黒ずんでくるので、色は黒などの濃い色の機種を選ぶのがおすすめだ。

掃除で悩むママ

どうしたらいい? キッチン周りの油汚れ

油汚れはガス台周り以外にも汚れが付きがち。これらはどうしたらいいの?

「換気扇フィルターが汚れたままだと目詰まりして換気扇の吸引力が弱まります。さらに、最近の高性能エアコンに空気を引っ張る力で負けてしまい、油を含んだ水蒸気が広がってリビング全体に油汚れが付着してしまいます。そのため、フィルターはこまめに掃除をしてキレイに保つことが大切です」

換気扇の掃除は大変で家庭では難しい印象が…。プロに依頼したほうがいいものなの?

「億くうに感じる換気扇のフィルター交換も、習慣づけるとそこまで手間にはならないものです。忙しい家庭でしたら家事代行サービスを検討するのも選択肢のひとつとしてアリかもしれません。換気扇全体の掃除は最低でも2年に1回はプロに頼んだ方が良いでしょう」

とはいえ、気をつけていてもキッチン全体に油汚れが付いてしまうもの。油汚れの掃除のコツを教えて。

「洗剤をかけてすぐに拭かないことです。洗剤が汚れに反応するのは最低2分~5分ほど置いてからです。少し経ってから拭けば、力を入れずに油汚れを落とすことができます」

お話をお聞きした人

尾崎真

おそうじ本舗 ハウスクリーニング商品開発

おそうじ本舗 ハウスクリーニング商品開発 尾崎真さん ハウスクリーニングや店舗・オフィスのクリーニング、家事代行サービスを行うおそうじ本舗の商品・サービス開発責任者。国家資格ハウスクリーニング技能士。掃除に関する講習の講師や、様々なテレビ情報番組に出演。専門家としての技術や知識を活かしつつ、家にあるものでできる掃除を簡単なコツに落とし込んで紹介する。