3●野菜のだし・ベジブロス
最近では耳にする機会も増えてきた「ベジブロス」。簡単にいうと「野菜のだし」なのですが、煮物やカレー、スープ、みそ汁、炊き込みごはんなどにも使え、一度作ってしまえばその使い方は無限大。
作り方も簡単で、鍋に野菜の皮と1リットルの水を入れ、沸騰したら弱火で30分煮込むだけ。野菜の皮のほかに、キノコの石づきやキャベツ・レタスの外側の部分なども材料として使えるので、野菜をまるごと使い切ることができます。
ただし、一日でたくさんの野菜クズを集めるのは至難の業。毎日少しずつ冷凍しておいて、ある程度集まったら作るのがよさそうです。
4●料理以外の活用法も!
きんぴらや漬物、ベジブロスといった、野菜の皮を使った料理を紹介してきましたが、ほかにも活用法はあるんです。
それは、「肥料」。たとえば、マンション住まいで庭がないという人でもプランターがあればできるので、おすすめ。
【用意するもの】
・プランター
・土
・米ぬか
・野菜の皮
【作り方】
1)プランターに土を入れ、野菜の皮が入るくらいの穴を掘る
2)穴に野菜の皮を入れ、その上に米ぬかをかぶせる
3)掘った土を戻し、穴をふさぐ
野菜の皮とはいえ、生ごみなので、ただ土に入れっぱなしにしておくと異臭がすることも。それを防ぐために、米ぬかを入れるそうです。
一般的には“生ごみ”とされ、捨てられてしまうものでも、ちょっと工夫するだけで様々な活用法があります。野菜の価格が高騰している今、いつもなら捨ててしまう野菜の皮が一品になるなら嬉しいもの。できるだけ無駄をなくして、賢く節約。今晩さっそく試してみてはいかが?
(文・三軒茶屋すみ子/考務店)
