矯正歯科医に電動歯ブラシの選び方を聞いてみると…
「ブラッシングには歯科医のなかでも様々な考え方がありますが、歯の奥まできちんとブラシを届かせることを考えると、ヘッドは小さめの方が好ましいです。また、ブラシの毛は柔らかいものである方がよいです」(以下同、宮島さん)
今回購入してみた商品のブラシにも、多少の大小はあるものの、それでもまだまだ大きいということ。
また、ブラシのカットにも言及が。
「ジグザグにカットされたブラシは、いかにも歯にフィットしそうに感じますが、歯を均一の力で効率よく磨こうとするならば、ブラシ面は平らであることが望ましいです。奥歯の裏側など、届きにくい場所を磨くことを考えれば、多少ブラシ先端部を、山切りにしたい気持ちもわかりますが…」

また、今回購入した5アイテムのなかで2アイテムには「WHITE」モードという、いわゆる歯のホワイトニングに効果があるとするモードを搭載しているアイテムがあった。これには、
「通常歯のホワイトニングというものは、薬剤によって歯を白くします。毎日の歯磨き粉を付けたブラッシングを長時間続けていれば多少白く見えるようになるかもしれませんが、歯磨き粉は研磨剤であり、歯の表面を傷つけているので、長時間のブラッシングはあまり歯に良いものではありません」
とのこと。WHITEモードで磨けば、歯が白くなるというわけではないようなので、こういった商品を購入する際には注意が必要です。
おすすめの電動歯ブラシを聴いてみると意外な答えが…
な、なんと―――――――――――!!??
でもいったいどうして?
「フィリップス社のソニッケアーシリーズは、唯一歯科医が開発にも協力していているからです。私がブラッシング指導をしているお子さまの患者さんが、ある日診察をしたら歯がとてもキレイになっていたことがありました。聞けば、ソニッケアーを導入したそうです。ブラッシングは本人の意識や心がけに寄るところが大きく、指導をしてもなかなか磨き方が改善されないことが多いのです。そういった方の場合は、手磨きをやめてソニッケアーにすることによって、大きくブラッシングの効率が改善することも多いのです」
何とも身もふたもないオチとなってしまいましたが、正直な意見を聞けて安心。よくわからないメーカーのアイテムを買うくらいなら、ソニッケアーシリーズを買いましょう。これが、結論のようです!
(文・団子坂ゆみ/考務店)
