DCモーター扇風機のデザイン性は…
デザインはいずれも似たようなトーンであるものの、実際操作部などを見ると差がハッキリしており、この点で言えば国内メーカーはよく言えば「親切」、悪く言えば「生活感」という印象(それでもかつての扇風機に比べればかなりスタイリッシュなのですが…)。


優れていたのは、バルミューダ「The GreenFan EGF-1600-WG」(上・画像)。扇風機脚部に操作パネルがなく、モーター上部に操作パネルがあることから、押しやすくスッキリシンプル。もちろん、リモコンも付属しているから、離れての操作も楽チン。
もう1点、比較して各社かなりばらつきを感じたのは、梱包。扇風機自体はそこまで大きなものでもなく、女性でも組み立て安い家電の部類ですが、まずはこの大きさにはかなり違いがあり、ここは購入前に注意したい点。
たとえば、日立「HEF-DC5000」は組み上げられたまま梱包されており、開封後すぐ利用できる半面、梱包は大きめ。修理依頼時の出荷ために段ボールも保管するという家庭の場合、収納スペースを確保しておく必要がありそう。
しかし、確かに開けてすぐ利用できるのは便利。というのも、意外と組み立てのパーツが分かれており、取り付けが面倒な機種もありました。
例えば、バルミューダ「The GreenFan EGF-1600-WG」は、梱包自体がコンパクトにまとめられている分、複雑に織り込まれた梱包材で組み上げられていて、段ボールの外箱ミチミチに収納されています。それゆえ取り出しにくさを感じただけでなく、各種パーツが少々重くやや面倒。つらく感じてしまう女性も多いかもしれません。
人気のDCモーター扇風機ですが、いずれも消費電力はそこまで変わらず、またこれまでACモーター扇風機を利用している家庭ならば、光熱費が安価になることは間違いないため、検討時にそこまで留意する必要はないでしょう。デザイン性だけで選ぶと、メンテナンスや機能面で不満も生まれそうです。ぜひ、購入前には売り場で一度実機を確認してくださいね。
(文・団子坂ゆみ/考務店)
