「明日着るものがない!」を減らす、色を見直し、色で収納、色で着回し

「明日着るものがない!」を減らす、色を見直し、色で収納、色で着回し

明日コーディネートを考えている時に起こる「こんなにたくさんあるのに、着るものがない…」という現象。それは、「この服はこれとしか組み合わせられない」という思い込みがあるからかもしれません。持っている服を整理するコツの1つに「色ごとに整理する」という方法があります。上手に活用すれば、少ない枚数の服でもコーディネート上手に。自分が持っている服の色彩傾向もわかってくるので、買い物の際にも役立ちます。

ワードローブの服を集めて色ごとに整理

「色」に注目してワードローブを整理することで、普段自分が何色を好んでいるのか、おもしろいほどによくわかります。まずはワードローブの服をごっそり出して、色ごとに仕分けしてみましょう。

<整理の方法>
①すべての服を1ヶ所に集める
まずは、一旦全部の服を一箇所に集めてみましょう。1年分が大変なら、今の季節にあったものだけでも構いません。

②服を色ごとにまとめる
トップスとボトムスを別々に、色ごとにまとめてみましょう。コートや上着はよけて、Tシャツ、ブラウス、セーターなどのトップスとパンツやスカートなどのボトムスに分け、色ごとに仕分けします。

*仕分けのコツ*
色分けをするときは、色相環を参考に、たとえば「青、紺、水色」は青系グループ、「赤、ピンク、オレンジ」は赤系グループという具合に、同色系統のグループでまとめてみましょう。 「白、黒、グレイ、紺」「アイボリー、茶、ベージュ、カーキ」などの基本色は別にまとめます。

色相環図

基本色表

③色の偏りを確認する
「赤系トップス 何枚」「黄色系 何枚」という風に写真を撮って、持っている服の色の傾向を探ってみましょう。また、色相環の中に枚数をチェックして、分布図を作ってみると、一目瞭然。色の偏りがわかります。あなたのワードローブの色は偏っていませんか?

赤系統の服を持ちすぎ?

緑や青はいいバランス!

トップス、ボトムスを色分けしたら、そのまま色ごとに収納しておくと普段の服の管理にもとても有効。毎日のコーディネートを決めるのも早くなり、朝の時短にもつながります。

トップスの色選びは多彩に

私たちは五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)から情報を得ますが、その8割以上は視覚です。しかも視覚情報の8割が「色」。服装でも、この色を利用すれば、イメージを変えたり、少ない枚数でも変化をつけられ、コーディネートの幅を広げることができます。なかでも、目に入るのはおもに上半身。つまり人は「トップス」に目が行きやすいのです。つまり、トップスの色の変化をつければ、変わり映えのしない着こなしの悩みが解消できます。

トップスは、同色系統のグループをたくさん持っておくよりも、「赤」「黄」「緑」「青」「紫」など、分散して持っていた方が、たくさんの服を持っているように見えます。デザインが違っても、同じような色(色系統グループが同じ)だと、他人には同じものを着ているようにしか見えません。ピンクが好きな人は、デザインを変えて、様々な濃淡のピンクの服を持っていたり、青が好きな人は、青に紺に水色と自分では、色々変化をつけて買っているつもりでも、他人には「ピンク好きな人ね」とか「青ばかり着ている」と思われている可能性大。服を選ぶときには、大きな色系統のグループのどこに当てはまるか考えて、赤系統を多く持っていたら、次は同じ赤系統に当てはまる色を買うのは控え、持っていない別の色系統を買うように計画していきます。