和のおもてなし「抹茶アフタヌーンティー」の楽しみ方

和のおもてなし「抹茶アフタヌーンティー」の楽しみ方

美味しい抹茶の点て方

ここで抹茶の点て方をご紹介します。
抹茶はデパートや日本茶専門店で購入するものが品質も良くお勧めです。産地は京都の宇治、福岡の八女のものが有名です。値段は30g1000円~1500円程度のものが良いでしょう。

<用意するもの>

・抹茶 2g(1人分)
・お湯 50~60ml(1人分)
・茶筅
・茶碗(抹茶茶碗でなくても同じくらいのサイズのマルチボウル、カフェオレボウルなどでも代用可)
・茶漉し
・ティースプーン

<抹茶の点て方>

①ティースプーン軽く1杯=約2gの抹茶を茶漉しでこしながら茶碗に入れる(ダマになるのを防ぐ)

②約85℃のお湯を50~60ml茶碗に注ぎ、茶碗の底からシャカシャカと茶筅で泡が立つように点てる

(矢印のように縦方向に茶筅を速く動かして点てます)

③茶碗の表面をサラサラと撫でるようにして大きな泡を細かくする

初めての場合はなかなか泡が立たないこともありますが、口当たりが少し違うくらいで味には影響がありません(流派によって泡の量が違うこともあります)。
また、お湯の温度が低すぎると泡が立ちにくく、高すぎると泡は立ちやすいですが苦みが出ます。適温は85℃程度です。

抹茶を点ててそのままにしておくと、抹茶の粒子が茶碗の底に沈殿してしまうので、点てたら温かいうちにすぐお客様に召し上がっていただくと良いでしょう。

お茶席ではお菓子の後に抹茶をいただきます。それは甘いお菓子の後に抹茶を味わうとさらに美味しく感じるというだけではなく、空腹で抹茶を飲むと胃が痛くなったりすることがあるからです。抹茶は成分が非常に濃いので、お菓子を食べた後に召し上がることをお薦めします。

カフェインを控えたい場合

お招きした友人が妊娠中や授乳中であったり、遅い時間帯で夜寝られなくなると困る、という事情がある場合は、カフェインは控えめにしたほうが良いでしょう。
抹茶は実は日本茶の中で最もカフェイン量が多く含まれています。
カフェインを控えたい場合は、抹茶の量を少なくし薄めに点てるか、そのお客様には抹茶はお出しせず、カフェインの少ないほうじ茶や玄米茶をお出ししましょう。
カフェインが少ないからと言ってもほうじ茶や玄米茶を沢山飲みすぎると、体に入るカフェインの量は増えてしまいます。あらかじめ分かっていれば、和のスイーツに合うノンカフェインの麦茶やルイボスティーも準備しておきましょう。

●お話を聞いた人

プロフィール画像

酒井知子 先生

日本茶教室 和茶

NPO法人日本茶インストラクター協会認定日本茶インストラクター(5期生)。横浜・川崎の日本茶講座『和茶』主宰。「お家のお茶をもっとおいしく!」をモットーに、自宅サロンや百貨店などで気軽なスタイルの日本茶ワークショップを多数開催。外国人向け(英語)の日本茶ワークショップも開催。