4歳児の睡眠時間は何時間がベスト?睡眠不足がもたらす影響や、質の良い睡眠のためにできること

4歳児の睡眠時間は何時間がベスト?睡眠不足がもたらす影響や、質の良い睡眠のためにできること

子どもが4歳になると、集団生活が始まるなどして生活環境も変わることが多いです。たっぷり取っていたお昼寝時間も少なくなるなど、一日の睡眠時間にも変化が見られます。睡眠は、子どもにとっても大切なもの。慢性的な睡眠不足に陥ると、心身へ様々な影響を及ぼすと言われています。ここでは、4歳児が確保したい睡眠時間や、睡眠不足がもたらす影響、質の良い睡眠をとるために日々できることなどをまとめました。

午後10時以降に就寝する4歳児は30%近く

質の良い睡眠が必要なのは、大人だけではありません。子どもが睡眠不足になると、心と身体の成長に大きく影響するとされていますが、午後10時以降に就寝する子どもは増えているといわれています。
まずは、幼児の就寝時間をチェックしてみましょう。

子どもが睡眠不足になる原因

子どもが睡眠不足に陥る原因のひとつに、親自身の生活リズムが挙げられます。家事や仕事をこなしながら、子どもを早い時間に寝付かせるのは大変なことですが、子どもを早寝早起きさせられる生活ペースになっているか今一度確認してみることが大切です。また、4歳前後に作られた睡眠ペースは、習慣となり成人になっても継続するとされています。とても大切な時期であることを念頭に置いておきましょう。

監修者情報

成田 奈緒子

小児科医、医学博士。不登校・引きこもり・発達障害等の親子・当事者支援事業である「子育て科学アクシス」代表。文教大学教育学部教授。1987 年神戸大学卒業後、米国セントルイスワシントン大学医学部や筑波大学基礎医学系で分子生物学・発生学・解剖学・脳科学の研究を行う。2005 年より文教大学准教授、2009 年より同教授。臨床医、研究者としての活動も続けながら、医療、心理、教育、福祉を融合した新しい子育て理論を展開している。著書に『子どもの脳を発達させるペアレンティング・トレーニング』(上岡勇二氏との共著。合同出版)、『8 歳までの子どもの脳に やっていいこと 悪いこと』(PHP 研究所)、『「睡眠第一!」ですべてうまくいく』(双葉社)、『子どもが幸せになる「正しい睡眠」』(産業編集センター)など多数。