簡単なようでむずかしい!?子どものお弁当箱選び
子どもが保育園や幼稚園に通うようになると、ママは子どものお弁当作りが始まりますね。可愛いわが子が自分のいない所で食事をするお弁当。少しでも楽しく・美味しく・栄養たっぷりで作ってあげたいと思うお弁当は、ママの愛情たっぷり。子ども達もママのお弁当を食べられる時間をとても楽しみにしています。
でも、いざ用意しようとすると意外と難しいのがお弁当箱選び。小さすぎた!ロックが複雑で開けられなかった!…などなど、失敗談も数知れず…。
そこで、この記事では子どものお弁当箱選びのポイントとおすすめ商品をご紹介します。
大人のお弁当箱と子どものお弁当箱の違い
お弁当箱を選ぶとき、大人であれば「鞄にすっきり入るスリムタイプがいいな」「保温できるジャータイプがいいな」「二段・三段で食べ終わったら一段に畳めるタイプがいいな」など、容量と好みを基準にして選ぶことができますね。
しかし、子どものお弁当箱を選ぶときは、容量はもちろん、「手が小さい」「力が弱い」「まだ器用ではない」「振り回したりひっくり返したりすることもある」など、子ども特有の理由に気を付けて選ぶ必要があります。
ここからは、子どものお弁当を選ぶポイント7つを見ていきましょう。
子どものお弁当箱を選ぶポイント7つ
子どものお弁当箱選びには、いくつか気を付けるポイントがあります。難しく考える必要はありませんが、毎日使うものですので、子どもも親も快適に使えるものを選んで楽しいお弁当ライフを送りましょう。
ポイント1:子どもが食べきれる容量を選ぶ
子どもは大人と違い、食べる量が少ないだけでなく、年齢によってどんどん変わっていきます。お弁当箱もそれに合わせて買い替えていく必要があるので、まずはお弁当箱のちょうどよい容量を知りましょう。
お弁当箱の容量目安は、一食の必要なカロリー(kcal)を容量(mL)に置き換えます。

参考:厚生労働省「日本人の食事の摂取基準」(2015年版) 身体活動レベル「ふつう」で女性(低め)~男性(高め)kcal
上記の容量はあくまで目安なので、男女差や運動量、普段の食事量などで多少変わります。また、保育園や幼稚園が始まってすぐのお弁当は、子どもは慣れない状況のなかで食べるので、いつもの食事量よりも少なめに作るといいですよ。
「全部きれいに食べられた!」「楽しく食べられた!」と子どもに満足感や達成感を持たせ、お弁当の時間を楽しいものにすることが大切です。
ポイント2:子どもが開け閉めしやすい機構を選ぶ
小さな子どもにとっては、お弁当箱の開け閉めは大人が思っているよりずっと難しいものです。
お弁当箱のロックが固くて開けられなかったり、開けるときに弁当箱をひっくり返したりすることも…。シール容器でも、押さえる側の手が小さいので、蓋を開ける勢いでひっくり返すことがあります。
かぶせ蓋タイプのお弁当箱は、お弁当袋の中で開いてしまったり、子どもが上下を間違えて開けてしまうことも!
お弁当バンドは、ゴムが固いと小さな子どもには外しにくいので、ゴムが柔らかいものか、引っ張るためのループが付いているものを選ぶとよいですよ。
どのようなタイプのお弁当箱なら自分で開け閉めできるか、子どもと一緒に練習してから使いましょう。
ポイント3:汁もれしにくい構造のものを選ぶ
大人は鞄を振り回して歩くという事はありませんが、子どもは鞄を振り回したり、歩きながら派手に転んだり…。鞄の中ではしょっちゅうお弁当箱が横を向いたりひっくり返ったりしています。すると心配なのは、お弁当の汁もれでお弁当袋や鞄が汚れないかどうかですよね。
まずは、お弁当には汁気のあるおかずをなるべく入れないのがポイントです。でも、炒め物の野菜から出る汁、ご飯などが冷めて付いた水蒸気など、どうしても多少の水気はお弁当箱の中に残るもの。
お弁当箱は、蓋にパッキンが付いたものや、タッパーのように蓋がシール容器になっているものを選ぶと安心ですよ。
ポイント4:おかずを入れやすい形状を選ぶ
お弁当箱は、小判型、長方形、正方形、円形、キャラクターや乗り物の形をした変形型など形状も様々。
お弁当を詰めるときは、ごはんなどの主食、主菜、副菜と詰めていき、隙間をブロッコリーなどで埋めるのが崩れないコツです。主菜や副菜を入れるおかずカップは、底が丸や四角なので、円形や変形型のお弁当箱では隙間が多くできてしまいます。これでは、隙間用のおかずを多く用意しなければならず大変!
ご飯も詰めにくく、おにぎりを入れたときの隙間も大きくなるので、円形や変形型はお弁当作りに慣れてからにしましょう。
また、お弁当箱の「深さ」も選ぶポイントです。
深型タイプだと、上部に空間ができてしまい、子どもがお弁当箱を傾けたときに中身が崩れやすくなってしまいます。浅型タイプだと、おにぎりなどがつぶれる心配がありますが、蓋がドーム型になっているものも多くあるので、そのようなタイプはしっかり詰めても中身がつぶれにくいのでおすすめです。
ポイント5:洗いやすいものを選ぶ
お弁当箱の洗いやすさは、「本体の形」「素材」「部品の数」の3つがポイントです。
まず、本体の形はシンプルなものがよいでしょう。おかずを詰めやすい形は、洗いやすく清潔さを保ちやすい形でもあります。長方形や正方形の場合は、角が丸いものを選ぶと洗いやすいですよ。
素材は、アルミ製やステンレス製・ホーロー製がおかずの色移りがしにくく、油も付きにくいので綺麗さを保つにはおすすめです。プラスチック製でも、汚れが付きにくいコーティングをしたものがあるので、買うときに確認してみてくださいね。
部品の数とは、本体と蓋以外の中仕切りなどの付属品の数です。中子や中仕切りは、味移りや崩れの防止には有効ですが、洗う手間が増えるので、付属品が多くないお弁当箱を選びましょう。
また、食器洗浄機に対応しているかも大切なポイントです。本体と蓋はもちろん、本体以外のパッキン・シール蓋・中子・中仕切りなどは素材が異なる事が多いので、忘れずに確認しましょう。
ポイント6:保温保冷に対応している素材を選ぶ
保育園や幼稚園では、冬にお弁当を保温庫に入れる園が多くあります。保温庫はかなり高温になり、お弁当箱が溶けてしまうこともあるので、必ず耐熱温度を確認しましょう。耐熱温度が80℃以上であれば大丈夫のようです。
本体以外のパッキン・シール蓋・中子・中仕切りは、耐熱温度が本体よりも低いことがあるので、購入前に確認しましょう。
園によっては、保温庫の使用を前提に、アルミ製のお弁当箱を指定される事もあります。逆に、アルミ製は本体が熱くなるので、園児が持てないなどの理由から禁止とする園もあります。園によって考え方も違ってくるので、事前に園の先生や先輩ママに聞いてみるといいですよ。
また、夏場では食中毒防止の為に、保冷剤を付けるよう指示される事もあります。そんなときは、蓋の部分に保冷剤を入れられるお弁当箱がおすすめ。
「保温保冷に強いから」「お弁当作りが楽だから」といった理由で、スープジャータイプのお弁当箱を選ぶママもいます。でも、子どもにとっては、スクリュータイプの蓋が開けにくかったり、熱々のスープでやけどの心配があるので避けた方が良いでしょう。
ポイント7:丈夫な素材のものを選ぶ
子どもは、お弁当箱は壊れやすい、中身が崩れたら大変、と気を付けて取り扱ってはくれませんよね。鞄を振り回してお弁当箱をどこかにぶつけたり、落としたり、力任せにロック部分をひねったり…華奢な部品はすぐに壊れてしまいます。
そこで、お弁当箱は全体が破損や変形しにくい丈夫な素材のものを選びましょう。また、ロック式のお弁当箱はロック部分が壊れやすいので、大きめの部品のものを選び、小さな部品や出っ張りが少ないものを選ぶと長持ちしますよ。
