家事代行の選び方や注意点を利用者が解説!料金を安く抑える方法も

家事代行の選び方や注意点を利用者が解説!料金を安く抑える方法も

求人・直接契約のメリットとデメリット

直接契約のメリット

価格や料金を安く抑えられる

家事代行業者に依頼しないので、仲介手数料を取られることがなく、価格は安く抑えられます。筆者の感覚では半額くらいに抑えられるようなイメージです。
支払う金額は半額くらいになっても、実際家政婦さん本人に渡る時給だけで考えると、直接雇用の方が高いことがほとんどなのが印象的でした。

自分の希望をフルで叶える人を探せる

通常企業を通すと家事代行とシッターサービスは別で依頼しなければならなかったりすることも多くあります。しかし、家政婦さんとの直接の交渉で承諾さえ得られれば、「今日は家事ではなくてベビーシッティングだけお願いしてもいいですか?」など、ひと言お願いをするだけでそういった希望が叶います。

また、信頼関係が築ければ、勤務日や時間なども融通をつけてくれることもしばしばです。普段は平日のみ来てもらっていても、その週末だけ家で子どもの誕生日会を開くので来てほしい、といったことにも対応してもらいやすいというのは嬉しい点ですね。

イレギュラー対応もお願いしやすい

ベビーシッティングなどをお願いしている際も、仕事でどうしても1時間遅くなってしまう、といったことはありますよね。そういう場合も、家政婦さんと直接やりとりができるので、直接すぐに依頼ができることもメリットです。

直接契約のデメリット

自分で家政婦さんのマネジメントが必要

個人で契約をすると、料金が低く抑えられたり、時間の融通が効いたりするというメリットがありますが、一方で家事代行企業を通していれば企業がやってくれるような調整や育成などを自分で行う必要があります。
家政婦さんもそれぞれ事情がありますので、モチベーションが一時的に下がったり、慣れてきて家事が雑になってしまったりすることもあります。
そういった時に、モチベーション管理をしたり、言葉を選びつつ苦言を呈したり、と会社でいうところのマネジメントが必要になることも多いです。

信頼できる人なのかを見極める必要がある

企業を通していれば、面接や各家庭からのフィードバックなどで、何重にも家政婦さんの人柄や仕事ぶりについて見極める場があります。しかし、個人の場合、なかなかそういった企業のような体系だった仕組みはできません。そのため、面談などを通じて、家事代行の方が信頼できるのかをきちんと見極めるのは非常に大切になります。

シフトに穴が空いてしまうとリカバリー困難

筆者の家庭で実際あったのですが、昨年の冬、超繁忙期に週4日の家事代行とベビーシッティングを1人の方にお願いしていたことがありました。ところがその方がインフルエンザにかかってしまい、突然1週間丸々来られなくなってしまったのです。仕事は山積み、子どもも預けられない、家事も全部自分でやらなければならない、という絶体絶命の状態に陥ってしまいました。
その時は、実両親、義両親、兄弟姉妹など総出で助けてもらい、なんとか切り抜けましたが、あちこち気を使うし、仕事も思うように進まないし、で心身ともに疲れ果ててしまったのを覚えています。

突然辞められると次の人が見つかるまで困る

こちらも、上記と似ているところがありますが、家庭の事情などで家政婦さんが突然やめてしまうケースなどもあります。企業を通していれば、代理の方が派遣されることですぐにカバーしてもらえますが、個人契約だとそうはいきません。
またイチから募集をし、面談、試用期間などを通して雇い直さなければならないため、どんなにうまくいってもたいてい2週間程度はかかってしまいます。

エアコン掃除など専門的な業務は難しい

企業を通した家事代行だと、エアコン掃除などがメニューにもある通り、専門のスタッフがいて、綺麗に掃除をしてくれます。しかし、基本的に個人で契約する方は一般的な主婦の方がほとんどです。エアコンの外側の埃をワイパーなどで取ってもらう程度であれば依頼できますが、内部の掃除などは別途専門業者に依頼しなければなりません。

直接契約のデメリットを解消する工夫

このように、個人契約のデメリットを色々挙げていくと、少し個人契約はリスクがいっぱいのように感じてしまうかもしれません。しかし、きちんと事前に手立てを打っておくことで、かなりのリスクを軽減することができるのです。

常に複数人と契約を結んでおく

個人契約の場合の大きなリスクの一つは、突然休んでしまったり辞めてしまったりした場合に、代理の方が居ないという点です。仕事が多忙であったり、育児がかなり忙しかったりするなどして家事代行の方に頼る比重が大きければ大きいほど、そういった事態でのダメージは大きくなります。
そのために、一人の方にあまり比重がかかり過ぎないよう、なるべく複数の方と個別契約を結ぶことおすすめします。一人の方がお休みでも、他の方がカバーできるかもしれません。

随時良い点も悪い点もフィードバックを行う

会社などにおけるマネジメントと通じる部分はありますが、家政婦さんに対して、きちんとフィードバックを行うことは、モチベーション管理の面において大変重要なことです。
食事に対して「美味しい」と伝えたり、綺麗に掃除をしてもらった場合は「こんなに綺麗になって嬉しい:と伝えたり。家政婦さんにとっても、何をすると喜んでもらえるのかがわかるということは非常に重要です。

一方で、家政婦さんのことで気になる点があればきちんと伝えることも重要です。あくまでも家政婦さんと雇い主は雇用関係を結んでいる関係で、お友達ではありません。例えば遅刻が続く場合や、お願いしたことをやってくれていないことが続く場合などはきちんと伝えていくべきです。家事は日々の細かい作業の積み重ねですので、そういった一つひとつは細かいことであっても、続くようであればきちんと伝えていかないと、お互いにストレスが溜まってしまいます。

ニーズ別のお勧め依頼方法

では、どのような家庭にどのような依頼方法が合っているのでしょうか。家事代行業者、個人契約、両方を利用した経験から個人的には以下がおすすめです。

・短期・週1回など低頻度・単発・不定期の依頼なら家事代行業者
・長期・週3回以上等の高頻度・定期的な依頼なら自分で探して直接契約

ちなみに家事代行業者を通す場合、やはりかなりの金額を代行業者に支払うことになりますので、長期に渡る定期的な家事代行を代行業者に依頼してしまうと・・・相当の料金がかかることを覚悟しなければなりません。
我が家も一度だけやむを得ず平日5日×4時間を1ヶ月継続して、家事代行業者にお願いしたことがありました。その際、請求金額が数十万円になってしまい、夫婦で目玉が飛び出る思いがしました。長期の場合は、直接契約で費用を抑えることを強くお勧めします。