お食い初めのマナー情報まとめ!初めてでも大丈夫

お食い初めのマナー情報まとめ!初めてでも大丈夫

お食い初めの献立と食器の基本マナー

お食い初めの儀式には、お祝い用の献立や食器に関するマナーがあります。地域によって献立などは多少異なりますが、基本的なマナーを押さえておくと、初めてのお食い初めでも迷うことなくお祝いすることができます。自宅で料理を作る場合は調理手順を工夫するなどして、無理なく作るようにすると良いでしょう。

祝い膳の基本的な献立

祝い膳の基本は、海の幸と山の幸を取り入れた「一汁三菜」といわれています。「一汁三菜」とは、焼き物・赤飯・お吸い物・煮物・香の物で構成された献立のことです。基本は一汁三菜ですが、地域によって献立が異なる場合もあります。
例えば、大阪・兵庫・四国ではタコ、岩手ではアワビを取り入れるなどを献立に取り入れます。食材の準備などが大変な場合もありますから、臨機応変に対応すると良いでしょう。

お食い初めに使う食器

お食い初めでは、専用の食器を用いてお祝いをします。離乳食用の食器で代用する場合もありますが、正式には漆器を使用すると知っておきましょう。また、お食い初めに使う食器は、男の子は家紋を入れた内外両側が朱塗りのもの、女の子は外側が黒塗りで内側が朱塗りの漆器にするのがマナーです。そして、箸は柳箸を使用することが基本とされています。

お食い初めの料理をする場合の材料とレシピ

自分たちで料理をしてお食い初めの祝い膳を用意する場合には、材料の調達から始めなければなりません。中にはすぐに揃わないものもあるため、計画的に準備を進めていきましょう。また、レシピを知っておくとスムーズに料理ができるので、基本的なレシピも押さえておくことをおすすめします。

鯛の御頭付が主な焼き物

尾頭付きの鯛は、祝い膳には欠かせません。コツを押さえておくと簡単に作ることができます。まず、鯛をそのまま焼いてしまうと皮が縮んでしまい、不格好になってしまいます。そのため、鯛を焼く前には、鯛の皮に竹串やフォークなどで刺して穴を開け、焼成によって皮が縮むのを防ぎましょう。そして、鯛全体に塩を振ります。高い位置から塩を振りかけると、全体にまんべんなく塩が行き渡ります。ヒレの部分は焦げないように、塩を多めに付けておきましょう。グリルで約20分焼けば、尾頭付きの鯛の完成です。

邪気を祓う赤飯

赤飯は「邪気を祓う」と言われていますから、ぜひ準備をしておきましょう。赤飯は通常はもち米のみで蒸しあげます。しかし、炊飯器を使って炊くのであれば、もち米とうるち米を同量ずつ合わせて炊く方法が簡単でおすすめです。
まず、小豆2分の1カップ程度(ササゲでも可)を約20分煮ます。そして、もち米とうるち米(3合)を水で洗ったものに、小豆のゆで汁と小豆を入れて炊飯器で炊きます。もち米とうるち米の配合については、お好みで変えても良いでしょう。

季節ものを使ったお吸い物

お吸い物は昆布などから取っただし汁を沸かして、好みの具を入れていきます。季節のものとして、蛤・鯛・タケノコ・松茸などを入れると良いでしょう。また、花麩などを用意しておけば、祝い膳がぱっと華やかになります。最後に、酒・みりん・塩・薄口しょうゆで味を調えておきましょう。

さまざまな意味のこもった煮物

煮物にはさまざまな意味が込められています。煮物に入れる具材で一般的なものとしては、かぼちゃ・椎茸・人参・大根・里芋・レンコンなどがあります。
例えば、かぼちゃや椎茸は亀の甲羅型に飾り切りすると「長寿」を表します。次に、人参と大根は「紅白」、里芋は多くの小芋を成すことから「子宝」を意味しています。また、レンコンには穴が開いていることから、「先を見通せる」といった意味になります。煮物は一つひとつの材料を別々に煮ると時間がかかりますから、筑前煮を作るような感覚で、ひとつの鍋に材料を入れて簡単に料理をすると時短ができます。

香の物

季節の野菜を使った香の物も用意しておきましょう。きゅうりや茄子などに塩を加えただけの浅漬けは、少ない材料で簡単に作れるのでおすすめです。また、冬にはかぶや大根などを使った酢の物も手早く作ることができます。