アロマディフューザーの基本的な機能や効果
アロマディフューザーは、アロマオイルやエッセンシャルオイルの香りを楽しむうえで欠かせない道具です。アロマディフューザーを使って効率的に香りを拡散させることで、効率的に芳香浴を楽しむことができます。
アロマディフューザーにはミストを噴出し香りを広げる超音波式や、火や電気の熱でオイルを温めるランプ式など、さまざまなタイプの製品があります。自分の部屋の広さや予算に合わせて、使いやすいタイプのものを選んでください。
また、オイルの種類によって得られる効果も違います。リラックスしたい時にはラベンダー、リフレッシュしたい時にはグレープフルーツやローズマリーなど、その日の気分や体調に合わせて香りを選びましょう。複数のエッセンシャルオイルを混ぜて、自分好みの香りを調合することも可能です。一部のエッセンシャルオイルは、直接肌に塗布すると、かぶれたりシミができやすくなったりすることがあります。しかし、アロマディフューザーを使えば、そのような副作用を起こすリスクはほとんどありません。そのため、肌がデリケートな人やアロマ初心者にもおすすめです。

アロマディフューザーを使って香りを楽しむためは、アロマオイルやエッセンシャルオイルが必要です。しかし、市販されているアロマオイルだけでも非常に種類が多く、自分好みの香りを見つけるだけでも大変な時間と手間がかかります。さらに、アロマオイルを選ぶ際には、香りだけでなく効果にも注目しなければいけません。
ローズマリーのアロマオイル
ローズマリーは料理にも使用されるハーブの一種です。古代ギリシャの時代から用いられてきた歴史あるハーブで、樟脳に似たさわやかな香りが特徴的です。精神を高揚させる作用があり、憂うつな気分や無気力な状態を立て直したいときにおすすめです。
寝覚めが悪く、なかなかすっきりと起きられない人は、寝起きにローズマリーの香りを嗅ぐと気持ちよく目覚めることができるでしょう。また、ローズマリーには集中力や記憶力を向上させる効果も期待できます。勉強や仕事に集中したいときには、ぜひローズマリーのアロマオイルを使ってみてください。
ラベンダーのアロマオイル
ラベンダーは安眠を促す作用があることでよく知られるハーブです。抑圧された感情やストレスを解き放ち、心を落ち着かせる作用があります。慢性的なイライラや躁うつ、不眠に悩んでいる人と相性の良い香りです。また、自律神経のバランスを整えてくれる作用もあります。特に、女性の場合は自律神経が乱れやすい生理中や生理前後にラベンダーを使うと、生理痛やPMSを軽くする効果が期待できます。頭痛や動悸、手足の冷えなどの症状がある人にもおすすめです。
ユーカリのアロマオイル
ユーカリは耳鼻咽喉科などの医療施設でも用いられることの多いアロマオイルです。殺菌作用や抗ウイルス作用、抗炎症作用があり、空気を清浄にする効果が期待できます。特に呼吸器系に働きかけ、鼻詰まりや咽頭炎などの症状を軽減してくれます。花粉症や風邪などで息苦しいときには、ユーカリのアロマオイルが大いに役立つでしょう。また、呼吸を楽にすることで憂うつな気分を晴れやかにし、解放感を与えてくれます。
ヒノキのアロマオイル
高いリラックス効果をもつヒノキは、森林浴に似た作用をもたらしてくれる香りです。抗菌作用や消臭作用、防虫作用があり、アレルギー性鼻炎やアトピーを予防したり、症状を緩和したりする効果が期待できます。きれいな空気の中でゆったりと体を休めたいときや、混乱した思考を整理したいときにおすすめです。
また、血行を促進する作用をもち、慢性的な疲労やだるさを軽減したり、冷え症やむくみを改善したりする効果も期待できます。
ゼラニウムのアロマオイル
鑑賞用としても栽培されるゼラニウムの香りには、自律神経を整え、不安や緊張を緩和する効果があります。また、ホルモンの分泌量を調整する作用もあり、生理不順やPMS、生理痛など女性特有の悩みを緩和する効果が期待できます。生理の時期にイライラしたり、体調を崩したりすることが多い人は、ゼラニウムのアロマオイルを活用してみましょう。
バラに似たフローラル系の香りは、柑橘系やウッディ系など幅広い系統の香りとマッチします。その使い勝手の良さから、アロマ初心者だけでなくプロも愛用する香りです。
アロマディフューザーの使い方のポイントは?
アロマディフューザーはアロマオイルやエッセンシャルオイルの香りを拡散させるだけでなく、さまざまな活用法があります。使い方のポイントや注意点を知って、もっと便利にアロマディフューザーを使いこなしましょう。
エッセンシャルオイルは適量にする
エッセンシャルオイルとは、樹木や花、果実から抽出した精油のことです。合成香料が含まれていないので、希釈してマッサージに使用したり、お風呂に入れてアロマバスを楽しんだりできます。しかし、原液は非常に香りが強いため、アロマディフューザーに入れる際には量に注意してください。まずは2~3滴垂らし、香りが薄いと感じたら1滴ずつ足して調節しましょう。また、エッセンシャルオイルを入れすぎると、ディフューザーが目詰まりを起こしたり、故障したりするなどの原因となってしまうので要注意です。
加湿効果と合わせて使う
乾燥の気になる季節には、加湿機能のあるアロマディフューザーを使用すると、風邪やインフルエンザの予防に効果的です。殺菌作用や抗ウイルス作用のあるアロマオイルを使えば、空気清浄と加湿を同時に行うことも可能です。ただし、すべてのアロマディフューザーに加湿機能が備わっているわけではありません。購入する前に、加湿器として使用できるタイプのディフューザーか、しっかりとチェックしましょう。
出かけている間に使う
外出時にアロマディフューザーを起動させておけば、帰宅するころには部屋の中が良い香りでいっぱいです。超音波式など火を使わないタイプのディフューザーなら、一人暮らしでも安全に使えます。部屋の中のにおいが気になる人や、帰宅したらすぐに良い香りに包まれたいという人におすすめの使い方です。
寝る前にライトやリラックス目的で使う
安眠やリラックスのためにアロマを使いたいという人は、寝室にアロマディフューザーを置いてみるのも良いでしょう。寝る前にラベンダーやヒノキなど、リラックス作用の高いアロマを使用することで、睡眠の質を高める効果が期待できます。また、ランプとして使用できるタイプのアロマディフューザーなら、間接照明として使用可能です。ただし、睡眠中はわずかな光でも刺激となり、睡眠を妨げてしまう可能性があります。ランプ機能のあるディフューザーを置く場合は、明るさを調節できるタイプのものがおすすめです。
