夫婦喧嘩時に気を付けたいこと

夫婦喧嘩の際は、感情的になったり夫に精神的なダメージを負わせようと考えたりすることで、相手を傷つけてしまう発言が出そうになることもあるでしょう。
喧嘩だからといって、何を言ってもよいわけではありません。言葉の使い方や気の持ちようなど、夫婦喧嘩の際に気を付けたいポイントを解説します。
人格否定をする
夫婦喧嘩では、喧嘩のきっかけとなったことに対してだけでなく、日ごろから相手に対して思っていることも一緒にぶつけてしまいがちです。
相手の人格を否定するような言葉は、喧嘩の最中でも発しないように気を付けましょう。人格攻撃を受けた人は、仲直りした後もその言葉がいつまでも心に残ってしまいます。
相手を見下すような発言や、理屈で相手を追い込むような発言も、人格否定につながりやすい言葉です。夫も負けじと応戦してくれば、単なるののしり合いにしかなりません。
夫自身に対してだけでなく、夫の家族・親戚・友人などの人格否定もしないように注意する必要があります。自分の大切な家族などを否定された場合、表向きは仲直りできても、心の溝は深まるばかりです。
別れると発言
夫婦喧嘩の際、勢いあまって「離婚する」という言葉を発してしまいたくなることもあるでしょう。夫にとっては強烈なインパクトを受ける言葉です。
しかし、本心からその気はなかったとしても、別れると発言することは避けるべきです。言われた夫も悲しい気持ちになり、本気ととらえてしまう恐れもあります。
2人の関係をすべて否定する「結婚しなければよかった」などのような言葉も、相手を強く傷つけてしまう可能性が高い言葉です。
夫としては普段から離婚するなど考えにも及んでいなかったとしても、妻からのひと言をきっかけに、妻に対する気持ちが冷めてしまうケースもあります。
他人と比較
多くの人は、他人と比べられることを嫌がります。夫婦喧嘩の際も、夫を他の男性と比較して悪く言うような発言はしない方がよいでしょう。
夫にやきもちを焼かせようと、以前付き合っていた恋人を引き合いに出して比較する人もいます。軽い気持ちで発した言葉でも、夫が負う精神的なダメージの大きさは計り知れません。
「収入が低い」「いつまでも出世しない」「実家がお金を持っていない」などのような言葉も、広い意味では夫を他人と比較する発言です。
夫が男性としての自信を失ってしまわないよう、人格否定とあわせて他人との比較も避けるように心がけましょう。
感情的になる
夫婦喧嘩で感情的になってしまい、大きな声を出したり怒鳴りつけたりすると、夫婦間の溝が大きくなる可能性があります。
人格否定や他人との比較、別れると発言することなども、感情的になったときに出やすい言葉です。怒りなどの感情をそのまま相手にぶつける行為は、相手への甘えや依存といった感情からくるものでもあります。
相手が身近な存在である夫だからこそやってしまう行為とはいえ、夫婦喧嘩のたびに感情的になるコミュニケーションが続けば、夫のメンタルも疲弊してしまうでしょう。
夫婦円満な2人の特徴

めったに喧嘩をしないような仲の良い夫婦には、どのような特徴があるのでしょうか。夫婦円満な2人に見られる主な共通点を紹介します。
自立している
良好な関係を続けている夫婦は、お互いに干渉しすぎることがありません。適度な距離感を保ちながら、つかず離れずのバランスをうまくとりながら過ごしています。
相手の考え方や価値観を尊重し、互いの生き方を認め合う、それぞれが自立した関係であるともいえるでしょう。
常に夫へ依存し、夫がいなければ不安でしょうがないような関係は、夫にとっても心地よいとは限らない可能性があります。
2人が自立した関係を保っている夫婦は、それぞれが頑張って働き、互いに相手へ過度な期待を抱いていないことが特徴です。相手を束縛したり管理下においたりするような思考は持っていません。
お互い尊敬し合っている
夫婦がお互いに相手を尊敬していることも、円満な夫婦の特徴です。相手の人格や優れている点を認め、自分にはないものを持っていれば、あこがれの気持ちを抱いています。
常にポジティブ思考であることや、休みの日に子どもの面倒を見てくれること、細かいことを気にせず男らしいことなどは、妻が夫に対して尊敬の念を抱きやすい一面です。
円満な夫婦は、それぞれが所詮は他人であることを自覚し、相手に尊敬できる部分がなければ長続きしないことを理解しています。
相手を尊敬していれば、相手に対する不満も生まれにくいため、夫婦喧嘩もめったに発生しない関係を続けられるのです。
それぞれの違いを許容できる
家族や親戚を含めた血縁コミュニティにおいて、夫婦はもっとも距離が近い赤の他人です。血のつながりもなければ、生まれ育ったバックグラウンドもまったく違います。
異なる人生を歩んできたなかで育まれた価値観や考え方は、好き同士で結婚した夫婦間においても、大きく異なるのは当然です。
円満な夫婦は、このような価値観や考え方の違いを認めたうえで、相手を受け入れています。結婚生活が長くなるにつれて分かってくるお互いの違いも、否定することはありません。
何年一緒に生活していようが、相手に対して理解できない部分があることも、仲の良い夫婦は分かっています。夫婦といえども他人であるという意識を持っていることが特徴です。
