姑が苦手と感じてしまう理由

和やかに対面できるなら、「姑が苦手」とは感じません。顔を合わせれば嫌な思いをするからこそ、姑と顔を合わせたくないと思うのでしょう。
姑が苦手と感じる人は、どのような点を「苦手」と感じているのでしょうか。
家事のダメ出しをしてくるから
姑のなかには、料理の手順や味つけ、さらには掃除の仕方や洗い物にまでケチを付ける人がいます。会う度に細かくチェックを受けていれば、姑が苦手になるのも無理はありません。
姑も舅の「嫁」という点では、自分が経験してきた立場です。息子の嫁をみれば自分が先輩のように感じ、あれこれと口を出したくなるのでしょう。
また、姑には長年家事をしてきたという自負もあります。嫁にストレスを与えているとは思わずに「よいアドバイスを与えている」程度に思っているのかもしれません。
嫌がらせをしてくるから
理不尽な文句を言われることはめずらしくない話ですが、私物を捨てられたという嫌がらせを受けた話も聞きます。始めは我慢できても、何度もやられると「嫌い」としか思えなくなります。
また、回数は少なくても、産前産後のデリケートな時期にされた嫌がらせは、特に心に残るものです。姑が苦手、嫌いという人のなかには、産前・産後の嫌がらせがきっかけになった人も少なくありません。
体が弱り心も不安定になっている状況での嫌がらせは、特に嫁を傷つけます。たとえ一度きりだったとしても、嫁姑間に大きな壁を作るきっかけとなるでしょう。
子育てに口出しをするから
姑が積極的に子育てに関わろうとするタイプなら、その態度や言動が嫁にとってはストレスのもとです。あまりに細かく口を出されれば、母としての自分を否定されているような気分になります。
ところがこうしたケースでは、姑には悪意がないことがほとんどです。姑にしてみれば、子育ての先輩として大切なことを教えているにすぎません。自分にとっては孫ですから、口を出して当たり前という気持ちもあるでしょう。
しかし、母としては姑の口出しを「押しつけ」と感じます。今の時代にそぐわない知識や経験を偉そうに語られれば、反発心も湧いてくるでしょう。
姑が嫌いになったエピソード

姑が嫌いな人は、何らかのきっかけがあるものです。シチュエーションは人それぞれですが、どのようなケースがあるのでしょうか。姑を嫌うきっかけとなったエピソードをいくつかみてみましょう。
家族との扱いが違う
あからさまに夫や子どもと待遇を変えられれば、姑が嫌いになるのも無理はありません。一つひとつは些細なことでも、積み重なれば嫌になるでしょう
・夫と子どもは高級アイスクリームで、嫁の自分だけお徳用アイスだった
・毎週末、夫だけが義実家に呼ばれてごはんを食べている
このようなケースは、「あなたは他人」と言われているような気分になります。嫁としては、「それならこちらも」と姑を嫌いになってしまうのです。
陰口をたたく
「嫁が嫌い」ということを隠さない姑も少なくありません。嫁に非がなくても文句を言い、陰では夫や親戚、友人などにあること・ないことを言いふらします。どこで何を言われているかわからないため、嫁としては姑への不信感が募るばかりです。
・姑が陰で夫に「早く別れろ」など言っている
・日常的に陰口を言われ、聞こえるように悪口を言われることもある
悪意をぶつけられれば、その人と仲良くなろうとは思いません。「嫁だから反論できないだろう」とタカをくくっている姑もおり、その態度も嫁をイライラさせます。
おせっかいをしてくる
自分の考えや好みを嫁に押しつける姑も、敬遠されがちです。
・勝手に子どもの服や夫の服を買ってくる
・「ああした方がよい」「こうした方がよい」といちいち口を出す
世話好きな姑は、悪意がないことがほとんどです。嫁もそれがわかるので、初めのうちは好意的に受け止めようとします。
しかし、姑のおせっかいがエスカレートしてくると、「ありがたい」から「やめてほしい」へと気持ちが変化するのです。
まるで家政婦
姑の年代では、嫁が姑に尽くして当たり前と考える人もいます。自身が若いころにされた仕打ちを、そのまま嫁に行う人もいるでしょう。
・姑自身は何もせず、料理や家事をすべて押しつけられる
・働いているのに家事を丸投げされた
現代の価値観では、嫁が家政婦のように働かされるというのは納得できないことです。嫁としては姑の態度に我慢できず、嫌いになってしまいます。
過度な干渉
プライベートにやたら口を挟む姑を「嫌い」「苦手」と感じる人も多いようです。
・どこで何をしているか、逐一チェックされる
・外出の際は姑にお伺いをたてねばならない
嫁にしてみれば、姑は身内ではあるものの、別の世帯の人間です。自分がどこで何をしようが、報告する義務はありません。生活に干渉され続ければストレスが溜まり、姑と関わるのが嫌になってしまいます。
