赤ちゃんの一人遊びはいつから?月齢別の遊び方の特徴や注意点

赤ちゃんの一人遊びはいつから?月齢別の遊び方の特徴や注意点

赤ちゃんは一人遊びによって、たくさんの物事を吸収していきます。最初は手足をバタバタさせるだけですが、成長するうちにより複雑な遊びができるようになるでしょう。月齢別の遊び方の特徴や親が注意すべき点を紹介します。

赤ちゃんの一人遊びとは?

赤ちゃんが成長してくると「一人遊び」をするようになります。「自分の手をじっと見る」「足をバタバタさせる」などの何気ない動作も、赤ちゃんにとっては立派な遊びのひとつです。

生後2~3カ月ごろから始まる

赤ちゃんの一人遊びは生後2~3カ月ごろから始まるともいわれています。生まれて間もない新生児はほとんど動きがなく、1日の大半を眠って過ごすのが通常です。

しかし、生後2~3カ月ごろになると、聴覚や視覚などの五感が発達し、外界の様々な物に興味を持ち始めるようになります。

目の前で動くものを追ったり、顔の前で手を見つめたりをするようになり、「あー」「うー」という声を発して手足をバタバタさせたりすることが多くなります。

このような赤ちゃんの動作は一人遊びの始まりといえるでしょう。月齢によって遊び方は様々で、お座りをする月齢になるとおもちゃを使った一人遊びもできるようになります。

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とても大事な成長過程のひとつ

一人遊びは、赤ちゃんにとっての「学習」でもあります。

赤ちゃんは自分の動きを通して「こんな声が出るんだ」「足はこうやって動かすんだ」と体の位置や声の出し方などを確かめているのです。

これは赤ちゃんの成長過程のひとつです。一人遊びが多ければ多いほどたくさんの刺激や情報が与えられ、脳の発達が促されます。

集中力や想像力はもちろん、自分で試行錯誤する力や運動能力も発達していくでしょう。

おもちゃを口に入れ、よだれでビシャビシャにする場合もありますが、何でも「だめ、だめ」とやめさせず、ある程度は自由に遊ばせてあげることが大切です。

月齢別の一人遊びの特徴

赤ちゃんの一人遊びは月齢ごとに変化していきます。どのように変化していくのかを、数カ月単位で具体的に紹介します。

生後2~3カ月 自分の手を見る、舐める

生後2~3カ月の赤ちゃんは、自分の手足を使った一人遊びが中心です。

赤ちゃんが自分の手をじっと見つめているのを目にしたことはないでしょうか?これは「ハンドリガード」という赤ちゃん特有のしぐさです。

見たい物に焦点を合わせ、それを自由に動かせるのは、赤ちゃんの成長の証ともいえるでしょう。手を動かしたり、舐めたりして遊んでいるうちに、手が体の一部であることを認識し始めます。

3カ月を過ぎると音や色にも敏感になるためベッドメリーなどのおもちゃをつるしてあげるとよいでしょう。

赤ちゃんのなかには、足を上に上げてじっと見つめる「フットリガード」をする子もいます。

生後4~6カ月 おもちゃを手に取る

生後4~6カ月になると首が据わり、寝返りが打てるようになります。このころの赤ちゃんは時折、手を伸ばして何かをつかむしぐさを見せるようになるでしょう。

手の感覚の発達に伴い「触ってみたい」という好奇心が旺盛になるため、いろいろな形や触感のおもちゃを触らせてあげるのがポイントです。

個人差もありますが、多くの赤ちゃんは3~6カ月ごろから乳歯が生え始めます。歯がむずむずし、口に物を入れたがるケースも多いでしょう。

一人遊びの際は、誤飲や窒息が起こらないように注意する必要があります。

生後7~9カ月 両手を使って遊ぶ

生後7カ月を過ぎると、赤ちゃんはお座りがちゃんとできるようになり、物を仲立ちとした一人遊びに興味を持ち始めます。

「はい、どうぞ」と言って物を手渡したり、タオルを使って「いないいないばぁ」をしたりと、遊びの幅がグンと広がるでしょう。

紙を破く感触や音に夢中になるのもこの時期なので、破られて困る物は赤ちゃんの手の届かない場所に保管しておくのがベストです。

ハイハイをしながら動く物を追いかける動作も見せるようになり、行動範囲が一気に広がります。

生後10カ月から 手先がさらに器用に

生後10カ月を過ぎると「つかまり立ち」や「伝い歩き」ができる子が増えてきます。腕力もそれなりに強くなり、物を投げたり、高いところによじ登ったりしたがるのもこのころです。

指先が器用になる上に、創意工夫する力も芽生え始めるため、ブロックや積み木・砂場でも上手に遊べるようになります。

日常では、自分で食べ物を口に運ぼうとする「手づかみ食べ」が頻繁になるでしょう。

成長が進むにつれ、おもちゃを使った「まねごと遊び」が増えてきます。自分の世界に没頭するケースが多くなるため、邪魔しないようにそっと見守ってあげましょう。