3歳になるとグンと体が成長

赤ちゃんのころは小さく感じた体も、3歳になると大きな変化が出てきます。身長が伸び体重も増え、食べる量も大幅に変わってくるでしょう。
とはいえ、まだ小さな子どもであることは変わりありません。体調に気をつけて規則的な生活習慣を心がけることが大切です。
身長と体重はどれくらい?
3歳くらいの子どもは性別による差があまりなく、同じように成長していきます。パーセンタイル値でみた体重の中央値は約「13~15kg」、身長の中央値は約「93~98cm」です。
早生まれと遅生まれでは1年ほどの差があり、個々の状況によっても変わります。あくまでも目安で「3歳のころにはこのくらい成長していなければならない」というものではありません。
「小さめだからもっと食べさせないと」「大きすぎるから太っているのでは?」と気に病む必要はないでしょう。肉付きなどを見てバランスよく食事を与えていれば、自然と成長してきます。
ただし「1歳ごろからほぼ体重が変わらない」「偏食がひどく太りすぎ」など極端な場合は、育児相談やかかりつけの医師に相談してみましょう。
食べる量は男の子で1300kcalまで増える
0歳のころは500kcal程度だったエネルギーの必要摂取量も、3歳になると男の子は「1300kcal」女の子は「1250kcal」に増えます。
30代のママの場合、必要なエネルギーは2000kcal程度です。運動量によっても変化しますが、普通の生活をしている場合は「ママの7割程度」を意識すると食事のメニューを組み立てやすくなります。
ご飯や麺類などは大人が1食150gのところ、3歳児は「100g前後」が通常量となります。パンは1枚食べても問題はありませんが、6枚切りを購入するなどやや薄めを意識しておくとよいでしょう。
3歳は味覚が発達し始めて、食べものの嗜好が出てきます。「偏食で全然食べてくれない…」と悩むママもいるかもしれませんが、無理に食べさせようとする必要はありません。「1日(3食)」や「1週間」単位でのバランスのよい食事をめざしましょう。
昼寝や遅寝に気をつけて十分な睡眠時間を
「寝る子は育つ」の言葉どおり、大人と3歳児では必要な睡眠時間が異なります。両親が6~7時間の睡眠時間で問題ないとしても、3歳児には「12時間程度」の睡眠が必要です。個人差によって、11時間で足りる子どもと13時間必要な子どもがいます。
途中に目覚めることなく深く眠れる夜の睡眠時間は「最低10時間」程度は確保しましょう。プラスとして、子どものその日の状態を見ながら昼寝を取り入れるのもOKです。
子どもは日々新しいことを吸収しようとして、エネルギーを大量に消費します。体力回復のために、短時間の昼寝は有効です。
ただ、昼寝や夕寝をしたために就寝時間に眠くならず、遅寝になってしまう子もいます。両親よりも早く寝て朝はゆっくり起きたのであれば、昼寝の時間は必要ないこともあるでしょう。
育児が大変?3歳児の特徴

赤ちゃんは「不快になると泣く」などわかりやすい行動をとります。1歳のころも、両親のいうことに従う子どもがほとんどです。しかし、イヤイヤ期が始まる2~3歳になると、親のいうことをすべて聞いてくれるとは限りません。
さらに成長すると、知能の発達から「世の中には自分の思いどおりにならないこともある」と理解してくれるようになりますが、多くの3歳児は自分の気持ちを優先します。
悪魔の3歳児と呼ばれる
3歳になると体が成長し言葉も話せますが、精神面は1〜2歳とそれほど変わらないケースも多々あります。自分の欲求のままに行動する3歳児の世話は、親にとって大変です。
気に入らないことがあると暴れるなど、困ることもあるでしょう。赤ちゃんと比べると力も強くなり、ママが力で押さえるのも難しくなります。
言葉でさとしても理解が追いつかず、赤ちゃんよりもコントロールが難しい3歳児を「育てるのが大変…」と悩むママも多いかもしれません。
近年では「魔の2歳児」「悪魔の3歳児」「天使の4歳児」といった表現まであります。イヤイヤ期が始まる2歳児から自己主張が激しくなる3歳児を経て、ママの話を理解してくれるようになる4歳児になるという流れです。
言葉が発達し、質問や反抗が増える
1~2歳は赤ちゃんのイメージが強いですが、3歳になると体は大きく成長し、言葉も流ちょうに操れるようになります。自分の気持ちがはっきり言葉にできると、わがままも増えてくるように感じるでしょう。
しかし、本人は「わがまま」を言っている感覚はなく「おもちゃを買って欲しい」など自分の気持ちを表現しているだけです。ただ、毎日3歳児の要望に応えていると、きりがありません。
「おもちゃは毎日買えないのよ」と説明しても、お金の都合や我慢する必要があることを理解してくれない3歳児も多いでしょう。
逆に「どうしておもちゃを買うのがダメなの?」「なんでアニメをずっと観ていたらいけないの?」など、答えにくい質問をしてきます。
