このころの反抗期に困ったら絵本に頼る

絵本の世界には、魅力的なキャラクターがたくさんいます。子どもが絵本に登場する主人公に感化され、行動を改めてくれることも多いでしょう。
ほかの人にやさしくすることの大切さや、社会的なルールを絵本で学ぶのもおすすめです。
言葉で伝えるのが難しいときに
自分の欲求に素直な3歳児は、友だちや家族の気持ちにまで気が回らないことがあります。自分が遊びたくて、おもちゃを独り占めにしてしまうこともあるでしょう。
待っている友だちがいるとき、ママが「代わってあげよう」と言っても嫌がる子どもには、絵本の読み聞かせなどが効果的です。
絵本でもアニメでも構いませんが、子どもが好きなキャラクターが「独り占めはよくない」と言えば納得してくれることがあります。子どものお手本になってくれるような絵本を選んで、読み聞かせで伝えるのもおすすめです。
思いやりをはぐくむ『どうぞのいす』
動物たちと『どうぞのいす』と名付けられた椅子にかかわる物語です。うさぎさんが作った椅子の前に最初に現れたのはろばさんで、椅子の上にどんぐりを置いて眠ってしまいます。
ろばさんが眠っている間に「どうぞと書かれているからどんぐりをもらおう」と、動物たちがやってきます。しかし、動物たちはどんぐりを食べてしまうだけでなく、代わりのものを置こうと思いやりの姿勢を見せるのです。
譲り合いや思いやりの気持ちを学ぶには、ぴったりの絵本でしょう。やわらかいタッチのイラストも、かわいいものが好きな子どもの心をくすぐります。
成長の喜びを親子で味わう『おおきくなるっていうことは』
「おおきくなるってどんなこと?」と言う疑問に、様々な視点から答えてくれる絵本です。保育園の行事を題材にした「ピーマン村シリーズ」(全12冊)の1冊で、子どもの成長をたくさんの言葉で表しています。
年齢や状況によって絵本のなかのどのフレーズが心に残るかは変わりますが、子どもに「成長の自覚」を促してくれるでしょう。
「おおきくなるっていうことはちいさなひとにやさしくなれるってこと」という言葉は、妹や弟ができた3歳児に聞かせてあげたい言葉です。
まとめ
3歳児に悩まされるママやパパは多いですが、子どもに伝わりやすい声のかけ方である程度わがままは予防できます。「自己主張ができるようになってきた」と前向きに考えながら、適度に子どもの気持ちを尊重しましょう。
理解できることも増えてくる年齢です。この時期に絵本の読み聞かせなど、社会のルールや友だちとのコミュニケーションのとり方を教えてくれる作品を、たくさん取り入れましょう。
