コバエを発生させないためのポイント

ここまでは、コバエが既に発生してしまったときの対処法をメインに紹介してきましたが、そもそもコバエの発生を予防できるに越したことはありません。
心がけ次第でコバエの発生をずいぶん抑えることもできるはずです。毎日の生活の中で、次のようなことに留意してみましょう。
置きっぱなしの生ゴミ、水に注意
ショウジョウバエ・ノミバエは生ゴミを好みます。生ゴミが出たら、なるべく早く密封して捨てましょう。
コバエはエサ(生ゴミ)と水分がある場所に卵を産みつけます。特にショウジョウバエは産卵から約10日と短期間で成虫となるので、生ゴミを放置するとすぐに大繁殖しがちです。
ゴミそのものだけでなくゴミの汁・カスからも卵は孵化します。ゴミ箱や三角コーナーは、除菌スプレーなどを使って清潔かつ乾燥した状態を保ちましょう。
また観葉植物の受け皿に溜まった水にはチョウバエが発生しやすいため、水を与えるごとに受け皿の水を捨て鉢底や鉢そのものを乾燥させるようにします。水垢がつかないよう普段からきれいにしておくことも有効です。
排水口にお湯をかける
チョウバエは排水口・排水溝などの水まわりに発生しやすく、ヘドロやせっけんカス、皮脂汚れをエサとします。
お風呂から出るとき・シンクの使用後などには、40度前後のお湯を壁面・床面にかけると、それらを多少なりとも洗い落とすことができるでしょう。コバエの発生予防にもなります。
ついでにお湯を流したあと冷水も流しておくと、浴室の温度が下がるためカビ防止に効果的です。
数日に1回のペースで排水トラップのパーツを外し、塩素系漂白剤で消毒したり水洗いしたりすることで予防効果がさらに高まります。めんどうな作業と思わず、こまめに掃除するようにしたいものです。
調味料の保管場所に注意
ショウジョウバエはしょうゆ・みそ・酒・酢など発酵された調味料も大好きで、これらの臭いに誘われて集まってきます。調味料に卵を産みつけ繁殖するようなことがあると、衛生的にもよくありません。
予防策としては、調味料のふたをきちんと閉める、冷蔵庫で調味料を保存する、密閉容器に入れて保存することが挙げられます。
別の容器に詰め替えて使っている場合は、容器が破損していないかをチェックし、もしふたなどが壊れているなら買い替えましょう。
まとめ
家の中に発生するコバエは、主にショウジョウバエ・ノミバエ・キノコバエ・チョウバエの4種類で、それぞれエサや発生場所が違います。各特徴を知り、適切な駆除・予防対策をとりましょう。
また毎日の生活で、生ゴミをこまめに捨てる、排水口に除菌スプレーを吹きかける、観葉植物の受け皿の水を捨てるなど、誰にでもできることを積み重ねることでコバエの発生を減らすことが可能です。
大切な家族のためにも、衛生的で気持ちのよい環境づくりを心がけましょう。
