もしかして?と思ったら早めにダニ対策
「最近、換気や布団干しができていないな」と感じたら、ダニ退治を検討するのがおすすめです。
「どう対処したらよいかわからない」という人は、まずはダニについて知ることから始めましょう。ダニの種類や、ベッドでダニが増えやすい理由を紹介します。

人に害を及ぼすダニの種類
屋内のダニは、「屋内塵性(じんせい)ダニ類」と総称されます。
主なものとしてヒョウヒダニ・コナダニ・ツメダニ・イエダニなどがいますが、このうち人を咬んだり吸血したりするのはイエダニ(まれにツメダニも咬む)です。布団から出たときにかゆみや赤味がみられれば、これらのダニによるものかもしれません。
一方、ヒョウヒダニやコナダニは直接咬んだり吸血したりはしませんが、無害な存在というわけではありません。ヒョウダニのフンや死骸はアレルゲンとなりますし、コナダニはツメダニのエサとなります。
コナダニが繁殖すれば有害なツメダニも増え、ツメダニ被害に悩まされることとなるでしょう。
ベッドで繁殖しやすい理由
ベッドの中は人の体温や汗で温度・湿度が高い上、風も通しません。これは、ダニにとってもっとも好ましい環境といえます。
ダニが繁殖しやすいのは「高温多湿」な場所です。温度20~30度、湿度60~80%ほどの好条件がそろっていれば、ダニはどんどん増えていきます。
また、エサが豊富だということも、ベッドでダニが繁殖しやすい理由のひとつです。ほとんどのダニは、人の皮脂やフケなどを主食とします。人の汚れは布団に付着しますから、ベッドの中ならダニはエサに困らないというわけです。
通常、ダニの寿命は2~3カ月といわれます。しかし、死ぬまでに卵を産み付けるので、ダニの増殖は止まりません。
布団乾燥機でダニを退治しよう

ダニは高温に弱く、一定時間高温にさらされると死滅するといわれています。布団乾燥機を使えば、増殖したダニを一網打尽にできるかもしれません。
ただし、ダニ退治を徹底するには、布団乾燥機を正しく使うことが大切です。布団乾燥機でダニ退治を行う際、覚えておきたいポイントを紹介します。
ダニが死滅する温度と時間
ダニは、50度の熱なら20~30分程度で退治できます。また、より高温の60度以上なら、一瞬でダニを死滅させられます。
布団乾燥機を使う場合、目安となる使用時間は1時間以上です。実際のところ、「ダニ退治モード」付きの布団乾燥機の多くは、2時間以上を目安としています。ダニをきちんと退治するには、布団の高温状態を長く保つことが重要です。
死滅後は掃除機をかける
布団乾燥機によってダニを死滅させても、ダニのフンや死骸は布団に残っています。使用後は必ず掃除機をかけ、フンや死骸をきれいに取り除きましょう。
ダニのフンや死骸は、アレルギー症状を引き起こす原因となります。一定量を超えて接触・吸引すれば、アレルギーだけでなく喘息も発症するかもしれません。
一度アレルギーや喘息を発症すると、完治までには長い時間が必要です。ダニを退治したからと安心せず、きちんと後処理まで行いましょう。
