子ども嫌いの特徴や原因は?トラブルに巻き込まれないための対策

子ども嫌いの特徴や原因は?トラブルに巻き込まれないための対策

子連れが迷惑だとされてしまうのはなぜ?

子連れに対する社会の視線は、近年ますます厳しいものになりつつあります。そうした風潮を生んでいる主な要因について確認していきましょう。

迷惑をかけてはいけないとされる国だから

日本人は、「人に迷惑をかけず、自己責任で行動する」ことを美徳とする国民性です。

こうした無言の圧力が行き過ぎた結果、子連れに対し「好きで子どもを産んだのだから、他人に迷惑をかけず育てるべき」という考えを持つ人が増えてきました。

その点、海外に目を向けて見ると、子育てを取り巻く環境は日本とは大きく違っています。

たとえばインドでは、「自分も人に迷惑をかけるのだから、人からかけられる迷惑も受け入れるべき」という考え方が浸透しています。子どもの振る舞いにいちいち目くじらを立てることがありません。

他人に迷惑をかけることが当たり前と思える社会かどうかが、子育てのしやすさに大きく関わっているといえるでしょう。

余裕のなさから子育てママに矛先が向く

なかには、日々の生活で精神的に追い詰められた結果、他人を攻撃することでストレスを発散している人もいます。「誰かを攻撃してスッキリしたい」という欲求を抱える人にとって、子育てママはこの上ない理想的なターゲットとなり得ます

その理由として、まず子ども自体が大声を出したり走り回ったりと、非を見出しやすい存在である点が挙げられるでしょう。

たとえ声高に子育てママを非難したとしても、子どもを守ることを第一とするママに反撃される可能性は極めて低く、リスクはほとんどありません。

子育てママにとっては理不尽なことではありますが、これもストレス社会の一面といえるでしょう。

横暴な態度をとるママがいる

「子連れが迷惑がられる」と言うと、つい周囲の無理解にすべての原因があると考えてしまいがちですが、必ずしもそうとは限りません。

ママ側に明らかな非がある主なシチュエーションの参考例を、以下に挙げていきましょう。

・「子どものすることだから」と、子どもが何をしても対処しない
・子どもが他人に迷惑をかけても、保護者として謝ろうとしない
・席を譲ってもらうなど、子連れに対する周囲の親切を当然と捉えている
・ベビーカーで並んで歩き、通行の妨げになる

こうした行為の根底に見え隠れする「子連れだからいいだろう」という考えこそ、「これだから子連れは」と周囲を不快にさせる大きな原因となっているのです。

ママのなかにも子ども嫌いがいる

意外に思われるかもしれませんが、子ども嫌いの人は、現在進行形で子育てをしているママのなかにも存在します。詳しい特徴を、タイプ別に確認していきましょう。

他人の子どもが苦手なタイプ

子ども嫌いのママのなかでも特に多く見られるのが、「自分の子ども以外は苦手」というタイプです。同じ泣き声やワガママも、自分の子どもであれば許せるのに、他人の子どもの場合は煩わしく感じてしまう…それがこのタイプのママの特徴です。

このタイプのママは、「ある日突然、自分の子ども以外を受け入れられなくなった」というわけではありません。むしろ、「基本的に子どもは苦手だが、自分の子どもだけは愛せる」という場合がほとんどでしょう。

本心では他人の子どもをかわいいと思えなかったとしても、うまく取り繕うことで問題なくやり過ごせるタイプです。

自分の子どもを愛せないタイプ

子ども嫌いのママのなかでも、深刻な問題を抱えやすいのがこのタイプです。「母親は子どもを愛して当然」という考えが主流の世の中で、子どもを愛せないママは、「母親としてダメなのでは…」という自責の念に苦しみます。

当然、母親の愛情を受けられない状況は、子どもにとってもよい環境ではありません。多くの場合、満たされない心を抱えて成長していくことになるでしょう。

自分の子どもを愛せないママの心理は、「育児の疲れ・ストレス」「子ども全般が嫌い」「接し方が分からない」など、人によって様々です。傍目には分からないものの、子どもを愛せない悩みを人知れず抱えているママは案外多いのかもしれません。

幼少期の家庭環境が原因の場合も

ママが「自分の子どもを愛せない」と感じる場合、ママ自身の生まれ育った環境に大きな問題が潜んでいることもあります。

たとえば、自身が子どものころに母親から十分に愛されてこなかったり、常に否定されたりしていた場合、「一般的な子どもの愛し方」が分かりません。

自分が抑圧された子ども時代を過ごしたぶん、天真爛漫に振る舞う我が子に対し「なんてワガママなんだろう」「私はこんな風ではなかった」と本能的に嫌悪や怒りを感じてしまうのです。