無認可保育園のデメリット

保育料が高いことや、保護者同士の繋がりができにくいことが、主なデメリットとして挙げられます。それぞれについて詳しく解説します。
保育料が高い
保育園側が認可を取ることのメリットは、行政から安定した補助金を受け取れることです。補助金をもらえれば運営にかかる金銭的負担が軽減されるため、保育料も安めに設定できます。
一方、補助を受けられない無認可保育園は、保育料のみが収入源であるため、どうしても保育料を高めに設定せざるを得ません。
しかし、自治体によっては、保育料を安く設定している園もあります。保育料の上限が決められていたり、所得に応じた保育料が割り出されていたりと、制度の種類は様々です。
無認可保育園は一様に保育料が高いと決め付けず、住んでいる地域の状況を調べてみるのもひとつの方法といえます。
保護者同士の繋がりが少なめ?
無認可保育園は、園行事や保護者会が少ない傾向があります。どうしても子どもを預けなければならない状況におかれた保護者が多いため、出席率が悪くなりやすいことが理由として考えられるでしょう。
保護者が顔を合わせる機会が少なければ、保護者同士の繋がりも希薄になります。子どもの親として、より多くの交流を求める場にはなりにくいのが現状です。
しかし、考え方を変えれば、保護者の負担を軽減できる可能性が高いともいえます。できるだけ仕事を休みたくない親にとっては、ありがたい傾向です。
無認可保育園のメリット

無認可保育園では、認可保育園では得られないようなメリットがいくつかあります。主なメリットを確認しておきましょう。
選考基準が厳しくない園も
認可保育園は、園に直接申し込むのではなく、住んでいる自治体の窓口に申し込みます。定員を上回れば審査が行われ、選考から外れた場合は入園できません。
一方、無認可保育園は、園に直接申し込みます。選考方法は園により様々ですが、多くの場合は定員に空きがあれば入園できるでしょう。
ほとんどの園で保育理由を問われないこともメリットです。就労証明書などがなくても入園できることが多いため、求職中であっても預けられる可能性があります。
選考基準を教えてもらえるようであれば、事前にチェックしておくことも有効です。
預けられる時間や日数が柔軟
無認可保育園は、保育時間に関して明確な定めがあるわけではないため、施設ごとに独自の曜日や時間帯を設定しています。
保護者の都合に合わせて柔軟に対応してくれる園も多く、希望の曜日を選べたり、早朝や夜間、土日祝日に預けられたりすることがメリットです。
病院やサービス業などでシフトを組んで働いている人にとっては、ありがたいシステムでしょう。認可保育園の場合、ここまで柔軟な対応は難しいケースがほとんどです。
独自の教育を受けられる場合も
多くの園では、独自の保育目的を掲げています。他では見られないような特色を打ち出している園もあるため、見学などで確かめてみるとよいでしょう。
例えば、英語や知育に力を入れていたり、食育を重視していたりと、シンプルな保育以外の面で独自色を出している園があります。
子どものためになりそうな特色であれば、家庭できないような経験をさせてあげられる可能性もあります。住んでいる地域に独自の教育が受けられそうな保育園があるか、探してみるのもおすすめです。
