汚れに合わせたカーペットの掃除方法

カーペットに付着した汚れは、性質によって落とし方が異なります。いずれの場合も時間が経つほど取れにくくなりますから、なるべく早急な対処が必要です。
カーペットに付着した油性、水溶性の汚れの落とし方について紹介します。
取れにくい油性汚れ
落としにくい油性の汚れには、アルコールやベンジンが有益です。タオルや布に染みこませ、シミになりそうな部分に置きましょう。そしてそのまま、叩くように汚れを拭き取ります。
しばらくして汚れが落ちてきたら、次は中性洗剤の出番です。台所用洗剤などをタオルや布に染みこませ、先ほどと同じように叩いて汚れを取ります。きれいになったと感じたら、水を含ませたタオルや布で洗剤を拭き取っておしまいです。
カーペットに付着した油性インクやバター、カレー、マヨネーズなどは上記の手順で落とすことができます。ただし、アルコールやベンジンは引火性が高いので、火の側での使用は厳禁です。
飲み物など液体汚れ
飲み物やしょう油など水に溶ける汚れの場合は、アルコールやベンジンは不要です。中性洗剤を染みこませたタオルや布を準備して、叩くように拭き取ります。こうすることで、付着した汚れをタオルや布に移して落とすことが可能です。
汚れが消えてきたと感じたら、きれいな水を含ませたタオルや布で水拭きをします。洗剤がカーペットに残っていると、べたついたり繊維を傷めたりするので、丁寧に行いましょう。
基本的に、水溶性の汚れは水でもお湯でもどちらでもOKです。ただし、牛乳や血液などの汚れにお湯を使うのはNGです。タンパク質が固まって落ちにくくなるため、必ず水を使うようにしましょう。
ニオイは重曹で
カーペットのニオイが気になるときは、重曹を利用してみましょう。使い方は、重曹をカーペットに振りまくだけと簡単です。
まず、カーペット全体に重曹を行き届かせたら、1時間程度放置しておきます。その後掃除機で吸い取れば、カーペットの消臭は完了です。
掃除機の吸引力が弱かったり毛足が長かったりする場合は、粉ではなく液体を使ってみましょう。重曹大さじ1杯を500mlの水に溶かして、重曹水を作ります。これをカーペットに吹き付けて消臭し、最後は拭き取っておしまいです。
重曹は皮脂や汗といった酸性のニオイを中和するのに効果的といわれます。ドラッグストアなどで気軽に購入できるので、常備しておいてはいかがでしょうか。
カーペット掃除に役立つグッズ

こまめにカーペット掃除をしていても、取りにくいのが毛や小さなゴミです。湿度の高い時期ならダニの繁殖も気になりますし、掃除機や拭き掃除だけでは十分とはいえません。
カーペットをより快適な状態にするには、掃除機だけでなくほかのグッズも併用するのがベターでしょう。徹底したカーペット掃除に有益な、お役立ちグッズを3点紹介します。
こまめに使えるコロコロ
「コロコロ」とよばれる粘着式クリーナーは、取り出しや収納の手間が少ないお掃除グッズです。気軽に使えて騒音もないので、思い立ったときにカーペット掃除に取りかかれます。
コロコロの粘着力があれば、掃除機では吸い取りにくいゴミや毛もきれいに取り除けます。掃除機と同様に多方向からコロコロして、根元のゴミまで取り切りましょう。
お掃除グッズの定番として定着しているだけあり、コロコロの種類やサイズは豊富です。ただし、カーペット掃除には強い粘着力が必要ですから、「カーペット用」と記された専用のものを使うのがおすすめです。
ダニを撃退するスチームアイロン
ダニの撃退には、およそ100度のスチームが出るスチームアイロンが活用できます。
ダニは、50度以上の熱なら20~30分、60度なら一瞬で死滅するといわれます。アイロンで高温のスチームをあてれば、カーペットのダニを一網打尽にできるというわけです。
ただし、高温のスチームは、カーペットの繊維を傷める可能性があります。特に合成繊維だと溶ける心配があるので、様子を見ながら慎重に行いましょう。
また、ダニを退治した後は、掃除機をかけることが大切です。ダニの死骸はアレルゲンとなりますから、掃除機できちんと吸い取っておきましょう。
繰り返し使えるゴム手袋
カーペットの奥に入り込んだり絡まったりしているゴミは、ゴム手袋で除去する方法もあります。ゴム手袋をはめて、カーペットをこすってみましょう。摩擦の力で、取りにくい汚れを集めることができます。
ゴム手袋なら、常備している家庭も多いのではないでしょうか。洗えば何度でも使えるので、コスパがよいのもうれしいポイントです。
