妻と夫の関係に何が!? 産後クライシス対策【コンパッション編】

妻と夫の関係に何が!? 産後クライシス対策【コンパッション編】

夫婦の肯定感と「コンパッション」を上げる毎日の「コンプリメント」を増やす

では「私たち」カップルや夫婦、家族の肯定感とコンパッションはどうでしょう?

「私たち」カップルは、子供が生まれるとしなければならないことが増え、経済的にも苦しくなる可能性があることもわかっていたはずです。しかしながら、「それ以上に新たな喜びや幸せがあるに違いない」「ふたりで絆を深めて思いやりを持ち合い、アイデアを出し合えば工夫してやっていけるに違いない!」…といった風に感じていたのではないでしょうか。

個人の自己肯定感やセルフ・コンパッションと同じように、カップルの「私たちは大丈夫」「今はこれでよし」「何があってもふたりで解決すればいい」といった感覚の共有やねぎらいの声掛けは、ふたりの在り方にも大きく影響します。

カップルのコンパッションを高める日常的な行為の一つに「コンプリメント」があります。これは「小さな誉め言葉」、当たり前にできていることをねぎらう言葉のことです。声掛けはもちろん日常の挨拶も、「あなたが今日も変わらずそこにいてくれている」というコンプリメントになります。たくさん発見してたくさん発信していきましょう。

そうはいっても、「不満だらけでそう簡単にはいかないよ」というお気持ちもあるのではないでしょうか? 次回は、男女の違いについて注目します。

妻と夫の関係に何が!? 産後クライシス対策【コンパッション編】

■この記事は編集部&ライターの経験や知識に基づいた情報です。個人によりその効果は異なります。ご自身の責任においてご利用・ご判断ください。

この記事を執筆・監修した人

石橋 麻衣子(筆名:やまもとこも)

<公認心理師・臨床心理士・キャリアコンサルタント> 10代の子の母。一般企業で20年勤務後キャリアチェンジし、現在は公的機関での教育相談、スクールカウンセラー、精神科クリニックで心理検査やカウンセリングに従事しています。自身の心身の状態が子どもや家族の成長にとても大事だと強く実感しています。自分も他人も大事にするコミュニケーションでよりよい関係や笑顔が生まれますように。