モンスターペアレントはどんな行動を取る?

モンスターペアレントは、時に信じられないような行動を取ります。職員やほかの保護者が原因ではないトラブルも、彼らにとってはクレームの対象です。
実際に起こりがちなトラブルを見てみましょう。
授業内容についてクレームを入れる
通常、授業内容は先生が決めるものです。しかし、モンスターペアレントは、自分の子どもにとって不都合があると内容にクレームをつけます。
授業参観のときや、子どもからの伝聞など状況は様々です。
「自分の子どもに授業の難度が合っていない」「先生の授業の仕方が悪いので自分の子が勉強しないのでは?」など、クレームの内容も多岐にわたります。
授業内容があまりにも常識とかけ離れたものの場合はクレームに発展することもありえますが、モンスターペアレントは先生が普通の授業をしていても自分の都合を押し付けてくるのです。
身勝手な理由で担任の変更を求める
「自分の好みでないから嫌」「子どもが嫌がっている」などの理由で担任を変更するよう求めるのも、モンスターペアレントが取りがちな行動です。
モンスターペアレントのいう「担任の先生が嫌」には、特に明確な理由はありません。
子どもの言い分を100%信用しているケースもありますが、「顔が嫌い」「特別扱いしてもらえない」など、一般的な考え方から大きく外れています。
学校内で担任が変わるほどの事態となると、よほどの問題です。気軽に担任の変更を希望すると、ほかの子どもやママ、職員を困らせることになります。
自分の子どもの配役の再考を希望
学芸会などでは、通常クラスや学年で出し物や演目を考えます。幼稚園でも学校でも、状況はそれほど変わりありません。
自己中心的なタイプのモンスターペアレントは、決まった配役や演出に対してクレームをつけます。
「なぜ自分の子どもが主役ではないのか」「もっと目立つ演出にできないのか」など、自分の希望通りになるまで主張をやめません。
状況によっては、「同じクラスのあの子が主役になるのはおかしい」など、別の子どもや保護者にまでクレームが発展することもあるでしょう。
身近にいる?モンスターペアレントへの対処法

もしもモンスターペアレントに出会った場合は、どのように対処するべきなのでしょうか。
必ずしも相手がモンスターペアレントとは限りませんが、違和感がある場合は離れることも必要です。相手に従うのはやめておきましょう。
無理なお願いを受け入れない
モンスターペアレントは「自分や子どものために周囲が動くのは当然」と考えているところがあります。
しかし、自己中心的な考えを持つ人のために、思い通りに動くような人は多くありません。
また簡単にお願いを聞いてしまうと、「都合のいい人」として認定されてしまう可能性があります。
ママ友同士の付き合いとしてちょっとした助け合い程度であれば問題ありませんが、一方的かつ身勝手なお願いは受け入れないようにしましょう。
やんわりと伝えても分かってもらえないときは、毅然とした態度で断るのことも大切です。
誘いに応じて遊びに行くと何らかのお願いがセットになっているようなときは、誘いに応じないことも身を守る手段となります。
トラブルになりそうな相手とは、早めに距離を置くようにしましょう。
スルースキルを身に付けよう
モンスターペアレントは「この人は敵だ」と認定した相手に集中的に攻撃してくるケースもあります。自分に被害がない場合は、言動をスルーしておきましょう。
うわさ話や悪口を吹聴するタイプのママ友には、自分から話をしなければよいのです。
誰かのうわさ話をしても引きが悪く、特に面白いネタも得られないと分かれば、自然とおしゃべりママは離れていきます。
自分が攻撃されてしまったときは、相手の話を聞くのも大切です。自分がすべての中心と考えている人は、反論されると余計にヒートアップしてしまいます。
事実ではないことを認めるわけにはいきませんが、相手の気持ちは受け入れて共感しましょう。
