モンスターペアレントにならないための心得

相手にどう思われるか考えすぎると、正当な要求もできなくなります。学校への要求は、状況によっては必要です。
「言うべきことは、言う」これは大切なことですが、その際モンスターペアレントと思われぬよう、注意したい点を紹介します。
すぐに学校側へ責任転嫁しない
何かトラブルがあったときは、学校だけの責任ではないことを意識しましょう。子どもがいじめられているなど、大きな問題が起きると慌ててしまいがちです。
実際に学校側の責任を問えるケースもありますが、すべて学校のせいと思い込むのは避けましょう。実際の状況を見ていない親には、何があったのか話だけでは分かりません。
怒鳴り込む前に、担任や職員と話す機会はあるはずです。また、クラス全員の行動を担任がすべて把握しているわけではありません。
「先生が見ていないから問題が起こった」と責任転嫁するのではなく、まずは相手の言い分も確認しましょう。
自分の子どもを中心に物事を考えない
自分の子どもが大切なのは、どの親も同じです。しかし、周囲にも親と同じくらいの気遣いを求めると問題が起こります。
学校には、多くの子どもがいます。「自分の子どもが学級委員になってほしい」という希望があったとしても、思い通りになるとは限りません。子どもが不得意なことを学校から排除することも難しいでしょう。
また、親が子どものことを心配していても、子ども自身はそれほど気にしていないケースもあります。危険を伴う問題以外は、口を挟みすぎないことも大切です。
常に冷静な視点を持つことが大切
冷静さを失うと、怒りのままに自分の要求を伝えてしまいます。驚いたり、慌てたりする状況でもいったん落ち着き、物事を俯瞰して考えましょう。
子どもの言うことだけでなく、ママ友のうわさ話も真実とは限りません。学校に対して怒りが湧いてきたときは、聞いた話が事実であるのかの確認から始めましょう。
子どもやママ友を疑うのではなく、いったんは話を受け止めます。その後、自分自身で当事者に話を聞くのが大切です。
一般的な質問の場合は、理不尽なクレームにはなりません。
まとめ
モンスターペアレントは、少し感情的になりやすいだけで、子どもを大切にしている普通の保護者かもしれません。しかし、実際に無理な要求をされると周囲も困ってしまうでしょう。
身近に似通った特徴を持つ人がいて困っている場合は、距離を置くのがベターです。自分がモンスターペアレントにならないためには、冷静な対処を心がけましょう。
