ぐっすり寝てもらうためのコツは?

赤ちゃんの睡眠はまだまだ発達途上です。夜にぐっすり寝てもらうためには、昼と夜のメリハリを付けさせる必要があります。
「どうして寝てくれないの?」というイライラが赤ちゃんに伝わらないように、自分の気持ちを整えることも大切です。
生活習慣を改善する
月齢が上がるにつれ、少しずつ昼と夜の区別が付き始めます。生活のリズムを身に付けさせるためにも「生活習慣の見直し」を行いましょう。
例えば、日中に行っていた沐浴の時間を「夕方~夜寝る2時間前」に変えてみるのもひとつの方法です。深部体温がゆっくり下降し、沐浴の1~2時間後には眠くなるはずです。
深夜に目が覚めるときは、夕寝の時間を削ってしまいましょう。
年齢にもよりますが、昼寝は2~3時間ほどにし、5時前には必ず起こすようにします。成長に伴い、朝寝の時間も徐々に短くしていきましょう。
寝かしつけの際にイライラしない
赤ちゃんがなかなか寝てくれないとついイライラしてしまいますが、ママのイライラやストレスは赤ちゃんにも伝わります。
寝かしつけのときは、できるだけリラックスし、優しい気持ちで接するようにしましょう。
仕事や家事で疲れ、気が張っているというときは「ハーブティー」「目の温湿布」「スイーツ」などで一息つくことも大切です。
子どもが生まれたときの写真を見て感謝の気持ちを思い出すというママもいます。大変なときは自分だけで頑張ろうとせずに、パパにヘルプを頼むことも考えましょう。
赤ちゃんが眠りやすい環境をつくろう

赤ちゃんの体内リズムが整うのには時間がかかりますが「睡眠に適した環境づくり」は今日からでもすぐに行えます。
スマホのライトやテレビなどで、赤ちゃんの睡眠を阻害していなかったかも振り返ってみましょう。
部屋の温度や湿度を整えよう
赤ちゃんが快適と感じる部屋の温度は、夏は26~28度、冬は20度前後です。真夏や厳冬期はエアコンを活用し、できるだけ一定の温度が保てるようにします。
冷風や温風が赤ちゃんに直接当たらないよう、ベッドの位置にも配慮しましょう。夏は肌着1枚でOKですが、お腹にバスタオルをかけてあげると安心です。
冬は長袖の肌着にパジャマを重ねるのが基本です。「スリーパー」を着せてあげると、布団からはみ出しても体が冷えにくいでしょう。
部屋の湿度は60%程度に保つのが理想といわれています。冬は湿度が40%以下になるとウイルスが増殖しやすくなるため、加湿器や濡れたタオルを使って加湿しましょう。
午前中に遊んで体を動かそう
子どもは遊び疲れるとよく眠ってくれます。2カ月を過ぎたころから外出が可能になるので、近くを散歩したり、おもちゃで遊んだりしてできるだけ体を動かすようにしましょう。
また、人間は太陽の光を浴びると「セロトニン」が生成され、体内時計が整いはじめます。月齢が上がってきたら毎日決まった時間にカーテンを開け、朝日を浴びさせるのもよいでしょう。
太陽の下でたくさん遊ぶと、夜はスイッチが切れたように眠ってくれる可能性があります。
一般財団法人 脳神経疾患研究所 総合南東北病院【地域がん診療連携拠点病院・地域医療支援病院】
部屋は朝は明るく、夜は暗くしよう
「朝は明るく・夜は暗い」という環境をつくると、次第に体内時計が同調し、まとまった睡眠が取れるようになります。
夕方から寝る直前までは蛍光灯以外の間接照明で過ごし、就寝時はすべての照明を消すのが理想です。
小さな豆電球を付けるママもいますが、生後4カ月ごろの赤ちゃんは注視したものから目を離せなくなる傾向があります。
部屋は真っ暗にし、お世話が必要なときだけ足元を照らしましょう。
テレビ・パソコン・スマホからは、眠りを妨げる「ブルーライト」が発生しているため、必ずスイッチを切っておくことも必要です。
