子どものしつけはいつから?きちんと伝わるしつけ方のポイントも

子どものしつけはいつから?きちんと伝わるしつけ方のポイントも

子どものしつけは、言葉を発する前からスタートします。親子の信頼関係のもと厳しすぎず、一貫性をもって導いてあげましょう。子どもを否定せず、できたことを褒める方法だとスムーズです。しつけのやり方やコツ、叱るべき場面を解説します。

そもそもしつけとは?

「子どもを心身ともに健やかに育て、立派な大人に成長させたい」という思いは、どのママ・パパにも共通した願いでしょう。そのために「しつけ」はなくてはならないものだということも、多くのママ・パパが認識している考えです。

しかし、そもそもしつけとは具体的に何を示すのか、はっきり答えられないという人は多いのではないでしょうか?

礼儀作法を身につけさせること

しつけとは、「子どもが自立して社会で上手に生きるため、最低限の礼儀作法を身につけさせること」です。

食事の仕方や片付け、トイレや歯磨きなど「毎日の生活に欠かせない生活習慣上のルール」を教えます。「相手の気持ちを考え、思いやりのある振る舞いができるように指導すること」もしつけといえるでしょう。

しつけは、子どもが将来幸せになれるように導くものであり、けして「大人の言うことを聞かせたり、世間体のために行ったりするものではありません。

しつけのスタートは0歳から

しつけというと、「言葉でのコミュニケーションが取れるようになってからするものだ」と考えがちですが、必要な時期はすでに0歳からスタートしています。

しつけを行うためには「子どもが親に対する信頼を持っていることが基本」です。その信頼関係のもとに、年齢に合った教え方をします。

0歳

0歳の時期のしつけは「親子の信頼関係を築く目的」で行います。いわば、今後のしつけの土台作りです。まだ言葉で意思表示できない赤ちゃんの要求を察して、抱っこや授乳を行い、赤ちゃんとの絆を固めましょう。

日々の育児でスキンシップをとったり、優しく語りかけたりすることも0歳に対するしつけとなります。ミルクをたくさん飲んだことや離乳食を少し食べたことなど、赤ちゃんが何かできたときには小さなことでも笑顔で褒めてあげましょう。

1歳から3歳

1~3歳ごろは、「大人に叱られている」ということがわかり始めます。子どもが2歳を迎えるころには自分の好奇心が抑えられず、大人に対して抵抗するようになるでしょう。

「自分はこうしたい!」という自我が強くなり、駄々をこねたり、注意しても同じことを繰り返したりするようになるのです。

危険が迫っているときや周囲に過度な迷惑がかかるときには、いつもよりも強めに子どもにストップをかけましょう。驚く子どもを抱いて安心させつつ、危険やルール違反があったことを根気強く教えます。

3歳ごろの子どもはさらに自我が強くなり、言葉で止めても言うことを聞かないことが増えてくるかもしれません。

無理に行動を抑制せず、親が手本を見せたり、時間がかかってでもやりたがることは挑戦させてあげたりして、見守りましょう。

4歳から6歳

4~6歳ごろの子どもには、ある程度の理解力があります。早寝早起きや食事、着替えや片付けなどの基本的な生活習慣をしつけの一環として身につけさせましょう。

自分の意思がはっきりしてくるため、寝かしつけようとしても遊び続けたり、散らかしたものを片付けようとしなかったりという行動が目立ってきます。家のルールがあることをきちんと教え、「ルールは守るものだ」と理解してもらいましょう。

また、「やってよいことと悪いことの区別」がつくようになるのもこのころです。自分のいたずらで人を傷つけたり、世の中のルールを破って迷惑をかけたりしたときには、理由を説明することで反省して学ぶようになります。人との接し方を身につけ、トラブルを回避できるようになるのです。