産後ママへのアドバイスは?

「休むのが大事」とわかっていても、動けない時期はもどかしさがつのるでしょう。効率的に回復するために、休養しながらできることを紹介します。
産後の体に負担をかけずに家事や育児をこなすためのサポート制度や、便利グッズについても知っておきましょう。
バランスのよい食事を心がける
栄養バランスの整った食事は、妊娠前の健康な体を取り戻す助けとなります。産後に積極的に摂っていきたい栄養素は次の5種類です。
・葉酸:ほうれん草・ブロッコリー・納豆など
・鉄分:レバー・卵・ひじきなど
・ビタミンC:緑黄色野菜・柑橘系の果物など
・たんぱく質:肉類・魚類・卵・大豆など
・カルシウム:牛乳・煮干し・小松菜など
産後は「鉄分」を多く摂って貧血を防ぎます。「ビタミンC」は鉄分の吸収を増進させる働きがあるため、なるべく一緒に摂るようにするとよいでしょう。
「葉酸」も、血液中の赤血球の形成に役立ちます。妊娠中だけでなく、授乳期にも引き続き取り続けたい栄養素です。「たんぱく質」はパワーの源であり、体づくりに欠かせません。
また、妊娠期から授乳期には、普段よりも多くの「カルシウム」を必要とします。もし母乳育児をするのであれば、より意識してカルシウムを多く含む食品を摂るように心がけましょう。
産褥体操が回復をサポート
産後1~3週目は休養がメインですが、完全に寝たきりだと筋力が弱ってしまいます。そこで、無理なく体を動かす「産褥(さんじょく)体操」を取り入れてみましょう。
まずは腹式呼吸・胸式呼吸や、足首をひねるなど「寝たまま体を動かす」ことから始めます。肛門のあたりに力を入れるのを繰り返す運動も、骨盤底筋のトレーニングにおすすめです。
産褥体操は、「動かして心地よいと感じる強度」で1〜3カ月続けるとよいでしょう。無理のない運動は血行の促進や筋力の回復サポート、便秘へのアプローチが期待できます。
便利グッズやサービスを利用する
パパの仕事が忙しい・実家が遠いといった事情からサポートを得るのが難しいケースもあるでしょう。ママの回復を第一優先にするために、専門のサービスを利用することもおすすめです。
週に何度か「家事代行サービス」を利用すれば、家の中を清潔に保てます。「産褥シッター」のような産後サポートを利用すれば、赤ちゃんのお世話を任せることも可能です。
「他人がいると落ち着かない…」というのであれば、優秀な機能を備えた便利家電に頼ってみてはいかがでしょうか?
洗濯から乾燥までできる「全自動洗濯機」や、決まった分量を入れておくだけでおいしいご飯が作れる調理器具もあります。「お弁当や料理キットの宅配サービス」も併用すれば、家事の負担が大きく軽減できるでしょう。
まとめ
産後のママは、パっと見ではとても元気に見えるかもしれません。しかし本当のところは、心と体に起こる目まぐるしい変化で疲れきっています。
妊娠中は入院準備や陣痛など赤ちゃんを産むまでのことに気が取られがちですが、産後の過ごし方を具体的にイメージしておくことも同じくらいに大切です。
産後に安心して休めるよう、周囲の理解やサポートを求めることも必要でしょう。長く続く育児生活に向けて体調を整えるためにも、パパや家族と話し合っておくとよいかもしれません。
