2歳児にはどんな成長がみられるの?

2歳になると、0~1歳児のときよりも体の成長が落ち着いてきます。代わりに大きな発達をみせるのが「運動機能」と「言語機能」です。どのようなことができるようになるのか、平均的な発達段階について確認しましょう。
手足が器用に動くようになる
「厚生労働省」の2010年の調査によると、2歳児の発育の中央値は、0~6カ月で男子は身長86.7cm・体重11.93kg、女子は身長85.3cm・体重11.29kgです。6~12カ月だと、男子は身長91.1cm・体重12.99kg、女子は身長89.8cm・体重12.43kgになります。
この時期は、運動機能がぐんぐん発達していく子が多いでしょう。ジャンプしたり腕を前後に振って走ったりできるようになり、段差にチャレンジするのが楽しくて階段を何度も上り下りしたがる子もいます。
手先もだいぶ器用になり、いろいろな道具に興味を持ち始めるのも特徴です。ボタンのついた洋服やパジャマにすると、指を使うよい練習になるかもしれません。
二語文を話せるようになる
多くの子は、2歳になると「二語文」を話し始めます。二語文とは「おやつ、ちょうだい」や「ママ、おさんぽ」といった、ふたつの単語からできた文です。
「ただまー(ただいま)」「どじょ(どうぞ)」など、言い間違いやたどたどしい発音が聞かれることも多く、この時期ならではのかわいらしさが楽しめるでしょう。
とはいえ、言葉の発達は個人差の大きい分野です。3歳ごろから急におしゃべりが上手になって、周りの成長に追いつく子どもも珍しくありません。大人の言っていることを理解しているようであれば、あまり深刻になりすぎず成長を見守りましょう
イヤイヤ期は自己主張の始まり

2歳児は、子育て世代に有名な「イヤイヤ期」に突入する年代です。我が子の口から「イヤ!」が飛び出すようになり、「魔の2歳児」のおそろしさを実感するママも多いでしょう。
しかし、子どもは、ママを困らせるためにイヤイヤしているわけではありません。反抗の裏に隠された成長の証と、おすすめの対処法について知っておきましょう。
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成長するための大事な過程
イヤイヤ期の始まりは、「自我の芽生え」を意味しています。自分と他人を区別して意思を持つことは、自立するための重要な第一歩です。
「自分でやりたい」「今はやりたくない」といった意識を持つ一方で、思い通りいかなくてイライラすることが増えます。まだうまく感情がコントロールできないため、かんしゃくを起こすこともあるでしょう。
感情的に叱るのはNG
2歳児のイヤイヤに対し、感情的に叱るのはおすすめできません。自立しようともがいているときに上から抑えつけてしまうと、「自己肯定感を得る機会」を失ってしまいます。
子どもにいうことを聞かせたいときは「自分でやるの?えらいね」「お手伝いしてくれるかな?」など、興味が向くように誘導してあげるとよいでしょう。
しかし、スーパーや公園といった公共の場所では、我慢させることも必要です。たとえば、子どもが公園でほかの子を押しのけて遊具を使おうとしたら、いったんやめさせます。
子どもはやりたかったことができず、「いやー!」と興奮しているかもしれません。「すべり台したかったね」と肯定して落ち着かせてから、「でも順番は守ろうね」と根気よく社会のルールを教えてあげましょう。
「(家ではよいけど)外ではダメ」と言っても、2歳児には理解できません。普段家にいるときから、「順番は守る」「ほかの子をたたいたりしない」など子どもが納得できる理由で言い聞かせましょう。
