
長野県山ノ内町は、官民連携で推進する「かおりプロジェクト」の第1弾として、地域の未利用資源である杉の枝葉から抽出した精油に、数種類のハーブをブレンドしたシティフレグランスを開発して商品化し、9月18日(木)より「CAMPFIRE」にて寄付型クラウドファンディングを開始した。
町の賑わいを取り戻すまちづくり

長野県北部に位置する山ノ内町は、人口約11,000人。志賀高原や北志賀高原、湯田中渋温泉郷、スノーモンキーなど国内外から注目を集める自然・観光資源を有している。清流育ちの農産物は、全国的にも高い評価を得ている。
しかし、少子高齢化や若者の町外流出による人口減少、さらに地球温暖化などの環境変化により、観光業や農業といった基幹産業の維持が大きな課題となっている。
この課題を乗り越えるためには、環境保全に取り組みつつ、地域住民と外部人材が協働し、町の魅力や価値を再発見・発信する機会を増やすことが不可欠となる。関係人口を広げ深めながら、持続可能な産業を育成し、住民が町への誇りや愛着を再確認できるようにして、町の賑わいを取り戻すまちづくりが求められている。
官民連携で推進する「かおりプロジェクト」

町では、環境保全・地域の魅力発信・産業育成を同時にかなえるプロジェクトとして、官民連携で「かおりプロジェクト」を推進中。2024年10月には、エステー、瑞穂木材、北信州森林組合と包括連携協定を締結している。

今回、地域ブランド「雪水香(せきすいか)」を立ち上げ、アロマオイル商品として、町の暮らしで感じる、豊かな「整う」時間を演出するシティフレグランスを開発した。
この香りは、町内の森林整備の副産物であり未利用資源である杉の枝葉から抽出した精油(アロマオイル)をベースに、ラベンダーなど数種類のハーブをブレンド。町をめぐる自然を感じ、深呼吸したくなるような森林浴の清々しさと、どこか懐かしい、ほっとするような感覚をもたらす。
