乳がんの再発を予防する方法
たばこをやめる
たばこを吸うことにより、乳がんの再発リスクが増加する可能性があります。また、乳がんによる死亡リスクが高くなることもほぼ確実とされています。なるべく早く禁煙しましょう。
太らない
乳がんと診断された時点で肥満である場合、再発リスク、乳がん死亡リスク、全死亡リスクが高いことは確実とされています。また、乳がん診断時より体重が増加した場合も再発リスク、乳がん死亡リスク、全死亡リスクが高いことはほぼ確実です。太らないように生活習慣を心掛けましょう。
身体活動を高く保つ
乳がんの診断後に身体活動を高く保つことにより、乳がん死亡リスク、全死亡リスクが減ると研究で示されています。ウォーキングやランニングなどの有酸素運動が推奨されており、運動習慣を維持しましょう。
食事からのイソフラボンの摂取
食事によるイソフラボンの摂取は乳がん患者さんの再発リスクを減少させる可能性があるとされています。大豆食品からの適度なイソフラボンの摂取が勧められます。
薬物治療
乳がんの治療は手術などの局所治療と薬による全身治療を組み合わせて行います。乳がんを手術で切除した後、乳がんのタイプや患者さんの状態に合わせて、再発リスクをさげるための薬物治療を行います。
「乳がんの予防」についてよくある質問
ここまで乳がんの予防法などを紹介しました。ここでは「乳がんの予防」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
乳がんはマッサージで予防することはできますか?
山田 美紀 医師
乳がんはマッサージで予防することはできません。乳がんの治療後に腕のリンパ浮腫が生じた場合は、リンパマッサージとスリーブの装着で治療を行います。自己流ではなく、専門の看護師や理学療法士に相談しましょう。リンパ浮腫外来を受診することができます。

