
風間俊介主演で、庄司浩平共演のドラマ24「40までにしたい10のこと」(毎週金曜深夜0:12-0:42ほか、テレ東系ほか/Lemino・TVerにて配信)の第11話が9月12日に放送された。慶司(庄司)が帰ったあと雀(風間)がひとりカップラーメンをすすりながら涙を流す姿が描かれ、こちらも切なくて泣けてしまった。X(旧Twitter)でも、「カップ麺食べるシーンたまらんかった」「こんなにも切ないカップ麺のすすり方が未だかつてあっただろうか」とコメントが寄せられた。(以下ネタバレを含みます)
■恋を諦めたアラフォー上司とイケメン部下による大人のラブストーリー
同ドラマは、累計発行部数75万部を超え、BLアワード2024総合コミック部門で1位を獲得したマミタ氏の同名漫画が原作。40歳目前の枯れた上司とアラサーのクールな高身長イケメン部下が織りなす大人のオフィスラブストーリー。
風間は、職場では仕事のできる面倒見の良い頼れる上司だが、私生活は10年以上恋人がおらず、40歳を目前にして“やりたいことリスト”を作成するも、踏み出せずにいる枯れたアラフォー男子・十条雀を、庄司は、雀にひそかに思いを寄せながらも、社内ではクールな姿勢を貫き、雀の“やりたいことリスト”の存在を知ってからいちずな思いで距離を縮めていく年下部下・田中慶司を演じる。
共演は、思ったことは即座に口から飛び出してしまう正直者でお調子者である雀の部下で、慶司の同僚・田中颯役の平井亜門、冷静沈着に仕事をこなし頼りになる雀の部下で慶司の同僚・宇多川茜役の高山璃子、田中のKY発言に的確にツッコみ、チーム内の信頼も厚い雀の部下で慶司の先輩・吉沢将役のワタナベケイスケ。
また、ドラマオリジナルキャラクターとなる、豪快な性格でお節介焼き、独り身の雀のことを気にかけている雀の同期であり友人の営業マン・黒木啓介を平子祐希(アルコ&ピース)が務める。さらに、雀を優しく見守るぬいぐるみ・すず子の声を声優の三石琴乃が担当。
■雀の「40までにしたい10のことリスト」を見た慶司は「俺とやりません?」と提案
十条雀は、10年以上恋人がおらず、代わり映えのない毎日を送る会社員。40歳の誕生日を3カ月後に控え、どこか焦りを感じていた。そんな中、ふとしたきっかけで書いた「40までにしたい10のことリスト」を、10歳年下のイケメン部下・田中慶司(庄司浩平)に見られてしまう。
慌てる雀に、慶司は「このリスト、俺とやりません?」と提案。自分もゲイだと告げ、「俺はあなたのこと余裕で抱けます」と雀にアピールする。
■ひとりカップ麺をすすって涙を流す雀
雀から距離を置かれ、理由を聞けずに悩む慶司は、佐久間(青木瞭)に誘われ、大学時代の先輩たちとスカッシュに行くことに。仲間たちとの会話の中で、学生時代に傷つくのを恐れて恋から逃げた過去を思い出す。
そんな中、田中から連絡をもらった慶司は、田中から自身の不用意な言動で慶司たちを傷つけてしまったことへの謝罪を受ける。もう二度と後悔したくないと強く思った慶司は雀の家へ向かう。
慶司は「俺は雀さんと一緒にいられればそれでいいのに!」と気持ちをぶつけるが、雀は「ここまでにしよう」と告げて、慶司は家を出ていく。
雀はひとり家で慶司が置いていったデパ地下ケーキを紙袋にしまい、カップ麺を持ってくる。並べて置いてある慶司に似たメガネ雀と慶司にもらった雀に似た雀のぬいぐるみに目が止まり、じっと見つめる雀。
メガネ雀のぬいぐるみを手に取って見つめ、「お前の居場所はここじゃないんだよ、ごめんな」とつぶやく雀。引き出しをあけてメガネ雀をしまい、引き出しを閉める。
雀はひとりカップ麺をフーフーしてすする。うつろな目をして一筋の涙が流れると、空元気を出して笑い、勢いよくカップ麺をすすりあげる。
時計の秒針の音が響く静かな部屋に、雀のカップ麺をすする音が聞こえる。おもちゃのベンチには隣に空間があいたまま、雀のぬいぐるみが座っているのだった。
慶司の未来を思って離れることにした雀の気持ちもわかるが、慶司とともに歩んでいく道を選んでほしいとやるせない気持ちになる。カップ麺をすする音が切なく感じられ、涙があふれてきた。X(旧Twitter)でも、「あぁいう時って食べてる物の味しないんだよね、、(泣き顔)」「号泣してないのに見てるこっちが泣いてしまう…」「カップ麺食べるシーンたまらんかった」「こんなにも切ないカップ麺のすすり方が未だかつてあっただろうか」「ドラマが切なすぎて、十条さんのカップ麺の姿にノックアウト」「カップ麺食べながら泣くのリアルだな」「カップ麺を啜り左目から一筋の涙を流す雀さん…」「最後のカップ麺のシーンは何度観ても凄い 音楽終わってから数十秒の余韻よ…」とコメントが寄せられた。
◆構成・文=牧島史佳

