白ごはんが主役になれる洋食
「洋食って、ライスなんですね。」
そう言うと、店主は笑って「そうですよ、うちは定食ですから」と答えてくれた。
パンとスープじゃなくて、白ごはんと味噌汁。
炊飯にも調理にも、アルカリイオン水を使っているそうで、
お米もお肉も、ふっくら甘い。
たとえば、ハンバーグ。
ぎゅっと詰まった肉の旨みに、じゅわっと染みるソース。
一口で、ご飯が三口いけるやつだ。
山形豚を使った「トンテキ」や「ヘレかつ」も、その例外ではない。
満腹の手前で、「また来ようかな」とふと思うのは、
きっと満たされた証拠。
地元の店、だけど“わざわざ”が似合う
常連さんがふらっと暖簾をくぐる一方で、
「えびコロッケを食べに来たくて」と、
遠くから泊まりがけでやってくる人もいるらしい。
その話を聞いても、不思議と頷けてしまう。
どこか懐かしいのに、新しい。
初めてなのに、前にも来たような気がする。
そんな味が、ここにはある。



