プールの授業を見学する理由とは…思春期女子高生の心情を描いた物語が「リアリティありすぎ」【漫画】

プールの授業を見学する理由とは…思春期女子高生の心情を描いた物語が「リアリティありすぎ」【漫画】

『プールサイドストーリー』が話題
『プールサイドストーリー』が話題 / 画像提供/あらやかわいさん

コミックの映像化や、小説のコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、あらやかわいさんが描く『プールサイドストーリー』をピックアップ。

あらやかわいさんが8月24日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、8万件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、あらやかわいさんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。

■プールを見学する理由
『プールサイドストーリー』(1/55)
『プールサイドストーリー』(1/55) / 画像提供/あらやかわいさん


高校生の愛子は、自分の身体の成長に心が追い付けず、また、母親の影響もあり「水着が嫌い」という理由からプールの授業をいつも見学していた。一方、同じクラスのマキは、骨折が理由でプールを見学。マキが話しかけたことがきっかけで、少しずつ会話をするようになった二人は、その後スイーツを食べに行ったり、買い物に行ったりし、徐々に距離を縮めていった。

普段は母親が買う服ばかり着ていた愛子は、ある日自分が買ったショートパンツを履いて出かけるところを母親に見られる。マキと楽しく遊び、気分よく帰宅すると、玄関には愛子が買った服や下着がゴミのように置かれていた。

下品な服をどうにかするまで帰ってくるな、と言われた愛子はマキに会いたいと電話する。一連の出来事をマキに話すと、自分の好き嫌いを両親にも言えばいい、と言われ服を抱えたままマキと共に帰宅する。

遅くに帰宅したことや、服を捨てていないことに激怒する母親に、これまで言えなかった胸の内を、愛子は思い切りぶつけるのだった…。

作品を読んだ読者からは、「思春期の葛藤感じてめっちゃいい、、」「画力もストーリーもすごい」「ほんまに最高でした...」など、反響の声が多く寄せられている。

■作者・あらやかわいさん「マキと愛子の関係性に注目して欲しい」
『プールサイドストーリー』(51/55)
『プールサイドストーリー』(51/55) / 画像提供/あらやかわいさん


――『プールサイドストーリー』は、どのようにして生まれた作品ですか?きっかけや理由などをお教えください。

高校生の頃、プールの授業を見学していた時に考えた話です。

私自身はなんとなく水着が苦手で着られず、授業をサボっていたのですが『なんらかの理由でプールに入れない子』というテーマの漫画は面白いのではと思いました!

見学理由を提示するために持ち込んでいた生徒手帳にアイデアを書き留めていた記憶があります。

――本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。

登場人物のマキと愛子の関係性に注目して欲しいです!

普段の学校生活では交わることのなかった2人が、プールサイドで出会い、主人公である愛子が抱える問題を解消していくストーリーになっています。

特にマキは愛子の気持ちに変化をもたらす舞台装置でありながら、過干渉になり過ぎないようこだわりました。

――今回の作品のなかで、特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

愛子が母に意思表示が出来たあとの、マキに『これからは全部私が決めても良いかな…って』と言うシーンがお気に入りです!

『〜かなって』と、まだ意思は固まってないけど確かに気持ちが変化していることが表現できたかなと思います。

また、母と揉める愛子の横で1人で勝手に転んでケーキをぶち撒けちゃうマキも気に入っています!

全編通してシリアスになり過ぎないよう、都度マキをふざけさせているのでぜひお気軽に読んでいただけたらと思います。

――普段作品のストーリーや展開はどのようなところから着想を得ているのでしょうか。

テーマやキャラから決めたり、見所となるようなシーンが先に思いつき、そこから逆算してストーリーを考えたりと毎回バラバラです。

本作で言えば『プールに入れない子』というキャラ(愛子)から、この子が変わるための舞台装置となる環境や関連人物(マキ)を考えていったかと思います。

――本作は8万件以上のいいねを獲得しています。最後に、多くの反響を呼んだことについて率直な感想をお聞かせください。

とにかく嬉しいです!!

学生時代に感じたモヤモヤした気持ちを、漫画で表現できるようになったこと、それを読んで楽しんでいただけることが本当に嬉しいです。

考え過ぎて疲れるだけだった時間も、今となってはなんてことない悩みも、今まで大事に取っておいて良かったと思えます!

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