「カレーライスのカロリー」は何をすれば抑えられる?健康効果も管理栄養士が解説!

「カレーライスのカロリー」は何をすれば抑えられる?健康効果も管理栄養士が解説!

カレーライスに含まれる栄養素

カレーライスに含まれる栄養素

カレーライスには三大栄養素の「たんぱく質、脂質、炭水化物」が含まれています。
具材によって栄養価は変わりますが、比較的バランスのとりやすい献立です。

たんぱく質

体内を調整するホルモンの材料や筋肉を作る物質で筋トレなどで鍛えた筋肉を大きくするための材料となります。主に肉や魚介類です。
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」より、1日のエネルギー量の13〜20%を目安とすることが推奨されています。
(たんぱく質の推奨量:成人男性(18~64歳)1日当たり65g、成人女性(18~64歳)1日当たり50g)

脂質

活動のためのエネルギー源としてホルモンの構成成分として重要な栄養素です。グラムあたりの熱量が高く蓄えるためのエネルギーとして効率的で余分なカロリーは体脂肪として体に蓄積します。
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」より、1日のエネルギー量の20〜30%を目安とすることが推奨されています。

糖質

体や脳の動かす活動エネルギー源として最も早く利用されます。ご飯やルウの小麦粉、じゃがいもなど糖質が多い食品を一緒に摂取するため糖質量は高くなる傾向にあります。
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」より、1日のエネルギー量の50〜65%を目安とすることが推奨されています。

ビタミン類

カレーに豚肉を使うと、糖質の代謝に欠かせないビタミンB1、脂質の代謝を助け皮膚や粘膜の健康維持に関わるビタミンB2、さらに糖質・脂質・たんぱく質の代謝をサポートしてエネルギー産生に必要なナイアシン(ビタミンB3)を摂取できます。カレーライスは糖質・脂質・たんぱく質を同時に含む料理であり、これらのビタミンと組み合わせることで、より効率的に代謝が進み、体の調子を整える助けとなります。

ミネラル(亜鉛・鉄)

豚肉や牛肉はミネラルの亜鉛、鉄分も含まれています。体内では合成できないため食事から摂取する必要があります。

カレーライスの健康効果

カレーライスの健康効果

カレーライスの種類の一つであるグリーンカレーにはココナッツミルクが使用されます。ココナッツミルクにはミネラルの一種であるカリウムが含まれ、血圧の安定やむくみ予防、筋肉の働きのサポートに役立ちます。また、ココナッツミルクの脂質には中鎖脂肪酸(MCT)が含まれており、消化吸収が比較的早く、エネルギー源として利用されやすいという特徴があります。ただし、脂質自体の量は多いため、摂取量には注意が必要です。

季節の野菜を使用できる

季節の食材を使用でき栄養もとれて苦手な食材もルウの味など「五味(甘味・酸味・塩味・苦味・うま味)により相乗効果となり、味の組み合わせにより一層、美味しくなります。

食欲が進む

カレーは複数のスパイスから作られています。スパイスの辛味には、唾液の分泌を促して食欲を高める作用があります。また、ターメリック(ウコン)に含まれるクルクミンなど、多くの漢方薬などは食欲を増進させて消化吸収を助けストレスを緩和する働きがありますので、体調に応じてスパイスを変えるのもよいでしょう。

香辛料の効用

カレーに使われる香辛料は、一般的に10種類前後から20種類程度が組み合わされており、抗酸化作用や消化促進作用などさまざまな働きがあります。特に暑い夏は、体内に熱がこもりやすく体温調整が難しくなり、夏バテの原因にもなります。辛さの主成分である唐辛子のカプサイシンは交感神経を刺激し、アドレナリンの分泌を促すことで血流や発汗を高めます。これにより体内の熱が効率よく発散され、結果的に体温調整を助けて夏バテ予防に役立ちます。

配信元: Medical DOC

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