
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、2025年5月28日にX(旧Twitter)に投稿された『大正時代の日本に住んでいる魔女の家に女学生がお泊りする話』をピックアップ。
本作はコミックキューンで連載された『大正忌憚魔女』の第10話にあたるエピソード。作者のうさみみきさんがX(旧Twitter)に本作を投稿されたところ、3,000件を超える「いいね」と共に多くの反響コメントが寄せられた。本記事では作者のうさみみきさんにインタビューを行い、本作について語ってもらった。
■大正時代の女学生が魔女宅でお泊まり会

夜迷(よまい)は遠い異国の地から大正時代の日本にやってきた魔女の女の子。日本で魔術の研究に取り組む日々だが、魔女を初めてみた日本人からは忌み嫌われている。たった一人の女学生、麟(りん)を除いては。麟は噂に惑わされず、夜迷を理解し受け入れてくれた。
麟が初めて夜迷の家に泊まりに来る日、緊張しっぱなしの夜迷だったが、久しぶりに人のぬくもりを感じられた夜迷は幸せな気持ちで眠りにつく…。一人の女学生の手助けでひとりぼっちの魔女は町に馴染んでいく。そんな心温まるストーリーに「早速4冊とも購入しました」「めちゃくちゃ好きな漫画でした」「かわいいだけの漫画じゃない!」など多くの反響が寄せられている。
■作者・うさみみきさん「少しでも楽しめるような作品を作りたい」

――『大正忌憚魔女』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
初めは「大正時代の稲荷の神様」をテーマにした企画を考えていたのですが、なかなかうまくいかず…。いよいよ他のテーマで企画を一から考えた方がいいのかもしれない…となりました。
次にどういったテーマのもので考えたらいいのか、担当さんが私の好きなジャンルを呟きながら考えてくださっていたんです。「うーん、『廃墟』…『大正』…『魔女』…」と。
その時の「大正」と「魔女」というワードで、大正時代に畳の部屋で魔女が実験をしている様子が思い浮かんで、「この組み合わせを描くのは絶対に楽しそうだ」と思い、そこから『大正忌憚魔女』は生まれました。
――異文化が次々と日本に入ってくる時代に海外から魔女がやってくるという設定がとても面白いのですが、設定で悩んだ点やこだわった点があれば理由と共にお教えください。
魔女(夜迷)初めは住人に恐れられていたものの、大正は異文化が入ってくる時代だからこそ新しいものを受け入れられる人間が一定数いると思います。
頑張る夜迷に少しずつ心を開いていく住人とのやりとりを丁寧に書いていきたいと試行錯誤しました。
――女学生の麟はストーリーのキーパーソンとなる人物ですが、どのようにして生まれたキャラクターなのでしょうか。
実は初めは同名の男キャラを考えていました。
小説家の影藤硅はイエスマンで夜迷には偏見を持っている…という初期設定だったのですが、なんだかしっくり来ず…。
担当さんといろいろ考えた結果女子にしたら急に夜迷とのいい感じのやり取りがいろいろと思いつき、女子で決定することになりました。
そこから「麟は夜迷の絶対的な味方であってほしい」と思い、現在の性格になりました。
――連載を終えられて、現在は次の作品に取り掛かっていると伺いました。どのような作品になるのか、不都合のない範囲でぜひお教えください。
百合ジャンルのファンタジー寄りなマンガを考えております!
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
ファンレターやSNSでのコメント、大変励みになっております。
いつもありがとうございます…!
また皆さまが少しでも楽しめるような作品作りに励んでおりますので今しばらくお待ちください!

