「鼻詰まりが長引く」それ、副鼻腔炎かも? 放置すると合併症の危険も

「鼻詰まりが長引く」それ、副鼻腔炎かも? 放置すると合併症の危険も

急性副鼻腔炎の前兆や初期症状について

上気道感染症の症状とともに、鼻づまりや鼻汁、後鼻漏(鼻からのどの奥に流れる鼻水のこと)、顔面の痛み、顔面の圧迫感、頭痛などの症状があらわれます。急性副鼻腔炎と上気道感染症の症状は同時期にあらわれることが多いため、厳密な鑑別は困難なことが多くあります。

ウイルス感染では、発症初期に頭痛や筋肉痛などの全身症状も生じることが多いです。。高熱や膿性鼻汁(ドロドロの黄色い鼻水)などの強い症状が3〜4日間続く場合は細菌性の急性副鼻腔炎が疑われます。

また、細菌性の急性副鼻腔炎では、鼻閉や鼻汁、鼻漏などに加えて悪臭のする呼気や耳の痛み、咳嗽の症状が見られることがあるのも特徴です。

急性副鼻腔炎の検査・診断

成人の副鼻腔炎の診断基準は、患者が膿性の鼻漏、後鼻漏、鼻閉、顔面の圧迫感、顔面痛の中から少なくとも2つの症状、または1つの主要な症状に加えて2つ以上の副鼻腔炎の症状を抱えているかどうかで診断されます。小児の基準も同様ですが、鼻閉よりも膿性鼻汁または後鼻漏、ならびに湿性咳嗽(痰が絡んだ湿った咳)の有無に重点が置かれているのが違いとしてあります。

急性副鼻腔炎は、再発したものや他の合併症が考えられるもの、難治性のものではない限り、基本的に画像検査は行われません。

以下に該当する場合は、細菌感染が疑われ、重症化や合併症のリスクがあるため、CTやMRIを用いた画像検査が行われることがあります。

【細菌感染による急性副鼻腔炎の判断基準】

①重度の症状が3~4日以上続く:膿性の鼻水や顔面痛をともなう高熱(39度以上)

②主な症状が10日以上も改善しない

③改善傾向であったが、再び悪化した

急性副鼻腔炎では、他にも内視鏡検査(膿瘍の有無や鼻腔の状態を確認)や血液検査(炎症の程度の確認)、細菌培養検査(原因となっている細菌を特定する)が行われることがあります。

配信元: Medical DOC

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