血便の前兆や初期症状について
消化管からの出血があると、貧血症状や息切れ、頻脈、顔面蒼白などの症状が現れることがあります。このような自覚症状がある場合は血便を生じていないかも確認してみましょう。
みぞおちの痛みや不快感、胸やけなどの症状がある場合、胃潰瘍や十二指腸潰瘍などによる血便が起こる可能性があります。便に混じった血の量が少ないと、肉眼で確認ができず、自分では血便であるかの判断が難しい場合もあります。大腸癌検診目的では便潜血検査などが行われます。
血便の検査・診断
血便がみられた場合は、血液検査や内視鏡検査、CT検査などを受け、原因や出血部位を調べます。受診の際は、血便をスマートフォンで撮影し、便の色や状態、ほかにどのような自覚症状があるか説明できるようにしておくと診断に役立ちます。
検診において便潜血検査で陽性であった場合は、内視鏡検査で癌・ポリープなどがないか確認する必要があります。陰性であった場合も、気になる症状があったり便の状態が以前と違ったりする場合は、内視鏡検査を受けることで大腸がんなどを早期発見できることもあります。
内視鏡検査で腫瘍などの病変がが見つかった場合は、必要に応じて組織生検を行い確定診断します。

